犬の育て方・病気猫の育て方・病気哺乳類の育て方・病気両生類の育て方・病気
  • home
  • スタッフ
  • 医院紹介
  • アクセス・診療時間
  • 初めての方へ
  • HOTEL
 

スタッフブログ

2014年9月20日 土曜日

新米獣医師のつぶやき-part17-~食べるな!! 注意~

こんにちは、新米獣医の苅谷です。

9月も半ば、気温も下がってきて、食欲の秋が近づいて来ていますね。

この時期になるとおいしいものがたくさん出てきますが、同時にキノコなどの山の幸で植物性の食中毒になるケースも多いですね。

本日は中毒つながりで最近お問合わせなどがあったイヌの中毒についてお話します。







まず一つ目はわんちゃんに食べさせていけないと言うことが良く知られているタマネギによる中毒です。

タマネギをはじめとするネギ類にはアリルプロピルジスルファイドという成分が含まれており、これが赤血球の形を変え、身体の中から赤血球が減って行き、貧血・血尿になって最悪死に至ります。





次はチョコレートによる中毒です。

これは中毒の原因となるテオブロミンの入ったチョコレートといった嗜好品を大量に食べてしまうことで起こります。

このテオブロミンは気管支拡張薬として使用されているテオフィリンやコーヒーなどに含まれるカフェインと似たような化学構造で体に同じような作用をします。

ただわんちゃんにおいてはこのテオブロミンを代謝する速度が遅いため、大量に摂ると薬の中毒状態に陥り、興奮、神経障害、嘔吐、下痢などの症状を示します。

こちらも最悪死に至ります。


中毒になるとして食べてはいけない物は道端にもあります。

チョウセンアサガオの種子やアジサイの蕾この時期になるとヒガンバナですね。

他にもスズランやスイセン、ハシリドコロ etc...

といろいろあります。


さて、これらの物を食べてしまった場合どうするのか?ですが

まずは体に吸収される前に体からだす、嘔吐処置をさせます。

上手くすべて出してくれれば良いのですが、吸収されてしまう場合にはその症状に対応した処置が必要になってきます。

これらの中毒物質は食べた量やそのこの体重や毒物に対する感受性で症状の出具合は変わってきます。

これらの中毒物質を近づけないようにするというのが私たちのすべきことですが、一瞬の隙をついて好奇心で食べてしまうこもいます。

もし食べてしまったのであれば、病院に行き、嘔吐をさせることで大事には至らないと思います。






今回の中毒で紹介したタマネギやチョコレートはみなさんご存知かと思いますが、その他の植物に関しては???な方もいらっしゃると思います。

その他の植物の見た目に関しては、農研機構にて写真で見る家畜の有毒植物と中毒という家畜がメインでありますが、写真付きで有毒植物について公開されていますので、もしよろしければご覧ください。

学生時代、私も有毒植物を覚えるために重用していました。




もしよろしければこちらのクリックupwardleftをして頂けると励みになります。


投稿者 ブログ担当スタッフ

カテゴリ一覧

カレンダー

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

月別アーカイブ