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※このページでは、フトアゴヒゲトカゲ・ヒョウモントカゲモドキについて紹介しています。

ウサギの飼い方・健康管理の紹介

フトアゴヒゲトカゲの飼い方
      健康管理の紹介


症例と治療例一覧
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HPをご覧のみなさまへ

全国から電話でのお問い合わせがありますが、当院では「電話・FAX」での「飼育相談・診療相談(遠隔治療)」は行っておりません。

※診察対象のお問合せ、初診での受付内容(受付時間・持込方法など)、獣医師の不在確認、手術の予約、他の病院からの紹介状による相談は、診察時間内にお願いいたします。

分類

学名は Pogona vitticeps、有鱗目 Squamata-アガマ科 Agamidae-アゴヒゲトカゲ属 Pogona に分類されています。
野生のフトアゴヒゲトカゲは、オーストラリア中部~東部の乾燥地帯に生息しています。

ペットショップで見られるフトアゴヒゲトカゲは、国内外で繁殖されたもので、野生個体が出回ることはありません。


特徴・生態

昼行性で紫外線の要求量は高く、威嚇する時に顎ヒゲを大きく膨らませるのが特徴です。
下顎部は、発情期の雄で黒く変色させたり、またストレスを感じたり、体調が悪い個体でも黒く変色します。
尾は一度切られてしまうと再生しません。

飼育下での寿命は 10 ~ 15年と言われています。
 
雌雄鑑別は幼体では困難ですが、成体であれば総排泄腔付近を確認すると容易です。
雄の場合は、総排泄腔尾側にある二峰の膨らみと中央部に窪みがあります。
また、大腿孔が大きく肥大しています。
雌の場合は、総排泄腔尾側は平らで膨らみはありません。

繁殖特性

フトアゴヒゲトカゲの繁殖にはメスの体力が必要です。
良い卵を産むのに早ければ生後1年以内で産卵可能になりますが、2 ~3年育てた個体になってから繁殖をのぞむと良いです。
また、継続的に同じ環境にしても繁殖しないため生態についてよく知る必要もあります。

尚、繁殖にはクーリング期間を設ける必要があります。
温度変化の刺激によって繁殖期を演出する必要があります。
夜間の温度を徐々に下げ、エサを食べなくなってきた頃にまた温度を上昇させクーリング期間を設けます。

オスは発情すると顎の下が黒くなり、尾の付け根と後ろ足の突起が発達し目立ちます。
タイミングよく繁殖に望めると、一度に 15 ~ 30個の卵を産みます。
また最近では爬虫類の販売には規制が多く、手続きも必要になります。
以上のことからしっかりとした目的と知識、準備を持って臨むことが必要です。

[ フトアゴヒゲトカゲの生理科学的数値 ]
成体平均体重280~510g前後
全長45~56cm
平均寿命10~15年程度

飼育環境

フトアゴヒゲトカゲは、寒さが苦手です。
ベビーでは昼間は 28~30℃、夜間は 25~26℃、
アダルトでは昼間は 20~30℃、夜間は 25~26℃、に温度を保つ必要があります。

飼育ケージ

十分な広さのケージを用意します。
60~90cm以上の幅のある大きさのものが良いです。
低温が苦手なため、パネルヒーターや電球が取り付けやすりケージが良いです。

ケージ環境

●床材
乾燥地帯に生息するため、砂漠の砂を模した天然砂や、粒の細かいクルミ殻、モミの樹皮などが利用できます。
幼体は、細かい床材を誤飲することもありますので 「ペットシーツ」などを利用することをおすすめします。

 

照明
本来なら、日中は日光浴をし、日陰に移動しながら自身で体温調整を行いますが、飼育下では難しいため、日中は紫外線器具を使用して照射します。
骨形成には紫外線がとても重要です。
紫外線器具を設置する際は照明と成体の距離に十分気をつけます。
ケージ内の流木や岩、シェルターなどの上に乗った時に照明機器との距離が近くなり、眼球障害や低温火傷になる場合があります。

 

●温度調整
昼間のみホットスポット(バスキングランプ)や、ヒーターで温度を維持します。
昼間でもケージ全体の温度とホットスポットの温度は異なります。
ホットスポット以外の場所は、やや低めに設定することで、フトアゴヒゲトカゲ自らが体温調整できるようにすることがポイントです。
ただし、幼体期は低温に弱いため、特に注意します。


シェルターなど
野生では、半樹上性の生活を送っているため、ケージ内に流木や岩など、またランプ照射を避けて休息できるようにシェルターなどを入れてあげると良いです。

●水
積極的に水を飲む個体は少なく、野菜や果物から摂取させます。
しかし、幼体の脱水には気を付ける必要がある為、霧吹きで水滴を作ったり、スポイトなどで水滴を垂らしたりします。


●エサ入れ
高さの低い、倒れにくい陶器製の物を用意します。




食事について

基本は『昆虫』がメインの餌です。
 

昆虫
栄養価が高く、幼体には欠かせない餌です。コオロギ、ミルワーム、ディビュア、などがあります。
幼体期は昆虫をメインにしっかりと与えてください。
幼少期は餌を捕まえるのが大人より下手なのでピンセットで食べさせたり、動きの遅いフタホシコオロギをあげるのが良いです。


ピンクマウス 
冷凍したピンクマウス (ハツカネズミの子) があります。
食べすぎると肥満や栄養過多になる為調整が必要です。


●野菜・果物
野菜・果物は副食程度に与えます。
野菜は小松菜、モロヘイヤなどはカルシウム含有量が高い野菜が良いです。
カルシウム不足を補う意味でも葉野菜を与えると良いです。
果実は糖分が多すぎるので、栄養が偏らないように与える分量には注意が必要です。


●人工フード
昆虫が苦手な方にはフトアゴヒゲトカゲ専用フードがあります。
昆虫粉末を中心に繊維質、ビタミン、カルシウムをバランス良く配合した飼料を選びます。


●カルシウム・ビタミン剤
野菜や果物から補う分が少ない場合、餌にふりかけて与えます。


野菜や果物で水を補給しているため水を積極的に飲むことは少ないですが、幼少期は脱水に注意が必要な為、霧吹きやスポイトなどで水滴に反応して飲むような工夫をして飲ませます。

健康管理及び・治療の紹介

当院では、フトアゴヒゲトカゲの健康診断として、
 ・全身状態を確認する為の「視診」
 ・寄生虫を確認する為の「便検査」

を主に行っています。

当院で治療件数が多い症状・疾患は、
 ・脱皮不全
 ・くる病

 ・寄生虫

です。

※詳しくは症例と治療例の一覧をご覧ください。



ウサギの飼い方・健康管理の紹介

ヒョウモントカゲモドキの飼い方
         健康管理の紹介


症例と治療例一覧
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HPをご覧のみなさまへ

全国から電話でのお問い合わせがありますが、当院では「電話・FAX」での「飼育相談・診療相談(遠隔治療)」は行っておりません。

※診察対象のお問合せ、初診での受付内容(受付時間・持込方法など)、獣医師の不在確認、手術の予約、他の病院からの紹介状による相談は、診察時間内にお願いいたします。

分類

ヤモリの仲間で爬虫綱 Reptilia-有鱗目 Squamata-トカゲモドキ科 Eublepharidae-トカゲモドキ属 Eublepharis に分類されます。
学名 Eublepharis maculariusといい、英名では LeopardGecko(レオパードゲッコー)と呼ばれ、爬虫類ファンから「レオパ」の愛称で親しまれています。

日本のペットとして登場したのが1980年代で、当初は野生採取個体でしたが、現在ではほとんどが飼育下で繁殖された個体です。
繁殖された個体は、さまざまな色彩豊かな形態がみられ、人気はさらに高まっています。

野生では、アフガニスタン、インド北西部、パキスタンなどに生息しています。
土や砂礫が混じった地面、大小の岩、乾燥に強い植物がまばらに生えているような環境です。


特徴・生態

全長 20~25㎝、体重 60g前後、飼育下では 10年以上の寿命と長生きです。

ヤモリですが、瞬きのできる瞼があります。
睡眠時やまぶしい時は閉じることができます。

太い尾が特徴で、なかには身体と同じ位の太さの個体もいます。
尾には、栄養を蓄積させる機能があり、食べなくても数か月生きることができますが、その分尾がやせ細っていきます。

また、驚いたり、乱暴に尾を捕まえると自ら尾を切り離す自切という行動をとります。
自切後の尾は再生しますが、元通りの尾ではなく、再生尾には骨はなく、突起状の鱗が目立ちません。
再生尾は元の尾よりも短くやや太くなる傾向があります。

本来は夜行性で、昼間は巣穴でじっとしていることが多いです。
定期的に脱皮をしますが、乾燥した環境ではうまく脱皮できないことが多いため、適した湿度も必要です。

雌雄の鑑別は、雄の場合、総排泄腔の頭側にブツブツと丸く窪んだ前肛孔が一列に並んでいます。
総排泄腔の尾側(尾の付け根)にヘミペニスが収納されているため、一対の膨らみがあります。
また、頭部は雌より大きく少しエラが張るような感じです。
逆に、雌の場合は前肛孔やヘミペニスの膨らみは認められませんし、頭部は雄のように横幅は広くないです。

繁殖特性

ヒョウモントカゲモドキの繁殖は覚悟が必要です。
なぜなら相性が悪いとケンカをして傷を負ったり、雌の発情を促す過程で死亡することがあるからです。
また、卵づまりや産卵後に痩せてしまうこともあります。
遺伝の勉強もして、交配相手をしっかり選ぶ必要もあります。

出産は一度に2個の卵を産み、それを1~6日(多い時は10日程)繰り返します。
よって1日の繁殖で 2~20匹の新生子が誕生することになります。
また最近では爬虫類の販売には規制が多く、手続きも必要になります。
以上のことからしっかりとした目的と知識、準備を持って臨むことが必要です。

[ ヒョウモントカゲモドキの生理科学的数値 ]
成体平均体重60g前後
全長20~25cm
平均寿命10才以上

飼育環境

温度 は、25℃前後に維持します。

湿度は昼間は 50~60%、夜間は 70~80%位に上げます。
湿度が低いままの場合、脱皮不全をまねく恐れがあります。
ケージ内を霧吹きで湿らせることが一般的ですが、その他にも、プラスチック製の蓋付き容器を準備し、蓋にはヒョウモントカゲモドキが通れる程度の穴をあけ、容器内には湿らせたミズゴケを硬く絞って敷き詰めることにより容器内が高湿度に保たれ、脱皮を安全に促す方法もあります。

※脱皮不全で古い皮が残ってしまった場合、足が浸る程度にぬるま湯を張った容器に入れて温浴させます。
古い皮が柔らかくなるまで 2 ~ 5分程(長すぎると体調を崩すので注意してください)温浴させたら、綿棒を用いてゆっくりと優しくなでるように皮を取ります。

当院では脱皮不全の処置も行っております。

飼育ケージ

ケージは脱走しないよう工夫されているものを使用します。
夜間はある程度動く為、30 ~60cm程度の幅が良いです。
レイアウト用に高さがあるものでも良いですが、20 ~30cm程度で問題ないです。
湿度管理が必要なため、管理ができるように密封性のものではない方がよいです。

飼育環境

床材 
誤飲時に体外に排出しやすい赤玉土がお勧めです。
ペットショップでは、細かい砂や、砂利、クルミの殻などが床材として売られていますが、砂による腸閉塞がまれにおきますので避けた方が無難です。
細菌ではヒョウモントカゲモドキ用の床材もあります。


温度調整
ケージの下に敷く、プレートヒーター(パネルヒーター)がお勧めです。

湿度調整
湿度計を用意し調整します。
昼間の湿度は 50~60%、夜間は 70~80%くらいを維持出来るように、霧吹きや水を設置し調整します。


●シェルター
野生では、半樹上性の生活を送っているため、ケージ内に流木や岩、プランターなど休息できるようにシェルターなどを入れてあげると良いです。

●水入れ
頻繁に水は飲みませんが、いつでも飲水できるよう溺れる危険性がない浅い容器に水を用意します。

食事について

基本は『昆虫』がメインの餌です。
 

昆虫
栄養価が高く、幼体には欠かせない餌です。
コオロギ、ミルワーム、ディビュア、ミミズなどがあります。
幼体期は昆虫をメインにしっかりと与えます。
体が小さく、餌を捕まえるのが大人より下手なのでピンセットで食べさせたり、動きの遅いフタホシコオロギをあげるのが良いです。


ピンクマウス 
冷凍したピンクマウス (ハツカネズミの子) があります。
食べすぎると肥満や栄養過多になる為調整が必要です。


●人工フード
昆虫が苦手な方にはヒョウモントカゲモドキ専用フードがあります。

●カルシウム剤
くる病の予防の為に、不足がちなサプリメントを餌にふりかけて補います。


健康管理及び・治療の紹介

当院では、ヒョウモントカゲモドキの健康診断として、
 ・全身状態を確認する為の「視診」
 ・寄生虫を確認する為の「便検査」

を主に行っています。

当院で治療件数が多い症状・疾患は、
 ・脱皮不全
 ・くる病

 ・寄生虫
 ・直腸脱

です。

※詳しくは症例と治療例の一覧をご覧ください。