犬の育て方・病気猫の育て方・病気哺乳類の育て方・病気両生類の育て方・病気
  • home
  • スタッフ
  • 医院紹介
  • アクセス・診療時間
  • 初めての方へ
  • HOTEL
 

その他の疾患/犬

2013年12月 4日 水曜日

今でもマダニは狙っている!?



マダニの予防は、飼い主様の多くが、日常的に予防薬を投薬して実施されています。

基本は周年予防をお願いしていますが、それでも冬場のマダニ感染は必要ないとお考えの飼主様も少なからずみえます。

本日、ご紹介しますのはマダニ感染を受けたトイプードルのテスちゃん(2歳、雌)です。



山の中を散歩して自宅に帰ってきたら、ダニがたくさん付着しているとのこと。

ちなみにテスちゃんは定期的なマダニ予防はしてません。

マダニは基本的に毛があまり生えていない部位を狙ってきます。

テスちゃんの眼の周辺、鼻の上部、耳介内側面に良く見るとマダニが喰いついているのがお分かりでしょうか?

まず右上瞼ですがマダニが5匹ほどいます(黄色丸)。



次に左瞼(下黄色丸)です。

4匹ほどいます。



次に耳介内側面です。



鼻部上部です。




マダニはノミの様にジャンプして犬に寄生することはできません。

丈のある草に登って行き、前脚(ハラ―氏器官)を触角のごとく広げて近くを通る動物を感知して寄生します。

マダニは寄生すると吸血しやすい場所(皮膚の薄い所)に移動していきます。

吸血する際には、くちばしを差し込んで、さらに唾液中のセメント状物質を出して、自分の体を固定します。

これは、吸血中に簡単に体が離れないようにするためです。

マダニは、吸血と同時に唾液を犬の体内に吐き出します。

この唾液によって、疾病が媒介されていきます。


マダニ感染症で有名なのは、犬バベシア症です。

バベシアは犬の赤血球に寄生する原虫で、赤血球を破壊することで極度の貧血を引き起こします。

重症例では3~4週間で死亡することもある疾病です。



下写真は、テスちゃんの体から取れたマダニ(フタトゲチマダニ)です。






今年はこのマダニ媒介性の新興感染症で重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が話題となりました。

日本では今年だけでこのSFTSウィルスによって、9名の死亡者が出ています。

このSFTSは中国での感染例では致命率が6~30%とされているそうです。

唯一のSFTS対策はマダニに咬まれないことと言われています。

犬に寄生しているマダニにヒトが咬まれれば、SFTS感染の危険はあります。

犬のマダニ対策は各社から予防薬が出ていますから、定期的に投薬していけば愛犬のマダニ感染症は恐れることはありません。

ヒト用のマダニ予防薬はありませんから、アウトドア志向の方は自己防衛しなければなりません。



マダニ予防薬のフロントラインをスポットオンして、帰宅して頂いたテスちゃんです。

冬とはいえ、マダニは活動をしている品種もいますからご注意ください!!




にほんブログ村ランキングにエントリーしています。



宜しかったら、upwardleftこちらをクリックして頂けるとブログ更新の励みになります。



投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

2013年8月18日 日曜日

しおんちゃんとマイクロチップ


マイクロチップについては、世間的にも知られていると思いますが、ペットの身分証明ですね。

マイクロチップは直径が2mm、長さが12㎜前後の電子標識器具です。

その内部はIC,電極コイル、コンデンサから構成されています。

外部は生体適合ガラスで作られています。

このマイクロチップを専用の注射器(インジェクター)で、皮下に埋め込みます。

下写真がマイクロチップ内蔵のインジェクター(データ―マース社、アイディール)です。




東北大震災後に、このマイクロチップを入れてほしいという飼主様からの問い合わせが何件もありました。

迷子や盗難、事故などによって飼主様とペットが離れ離れになっても、マイクロチップのデータ―を専用リーダーで読み取って、データ―ベースに登録された情報と照合して、ペットが保護先から戻ってくることが出来ます。



本日ご紹介しますのは、ウェルッシュコーギーのしおんちゃん(7か月令、雌)です。

マイクロチップを避妊手術の次いでに入れてほしいとのご要望がありました。

これから避妊手術を実施するところです。

しおんちゃんは、手術前ということもあって緊張しています。




さて手術も無事終了して、これからマイクロチップを皮下に打ち込みます。



下写真の様に針が、思いのほか太いことに驚かれるかもしれません。

それでも、一瞬で注入できますので過度の苦痛を与えることはありません。



マイクロチップが皮下にしっかり挿入されたのを確認して終了です。

数秒でこの処置は完了します。



マイクロチップ内にはバッテリーは入っておらず、読み取り専用リーダーから発信される電波が、電磁誘導によってマイクロチップ内のコイルに電力を発生させ、これによってICチップが起動して15桁の№データ―を発信する仕組みになっています。

そのため、マイクロチップは半永久的に使用することが可能となります。

下写真がそのリーダーです。



黄色矢印の小窓にマイクロチップのデータ―が表示されます。

このデータ―は15桁で表示され、世界でその動物に唯一のデータ―となります。

リーダーは全国の動物病院、保健所、動物愛護センターに配備されています。

犬は生後2週齢、猫は4週齢からマイクロチップの埋め込みが可能です。

現在は、生体販売時にすでにマイクロチップの埋め込みを完了しているペットショップも多いです。



マイクロチップの番号、飼主様の名前・住所などを動物ID普及推進会議(AIPO)に飼主様自ら登録していただきます。

その登録費用は1,000円です。

マイクロチップの皮下埋め込み費用は、各病院で異なりますが数千円からとなります。


マイクロチップを装着することで動物たちが受ける恩恵は大きいと思います。

ヨーロッパやオーストラリアでは、動物愛護団体が普及活動を実施しています。

その一方で、日本国内では行政、獣医師会とも足並みがそろわず、動物保護団体が個々で自助努力している状況です。

マイクロチップの普及活動が効率的に行えるよう、ささやかながら協力して行きたいと考えております。




しおんちゃんもマイクロチップを装着しましたから、迷い犬になっても飼主様のもとに帰ることが可能です。





にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
 

 
宜しかったら、こちらupwardrightをクリックして頂けると励みになります。




投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

2013年7月29日 月曜日

熱中症に備えて

蒸し暑い日が続きますが、皆様のペット達は夏バテされていませんか?



連日、テレビでも熱中症になられた人たちの報道がされています。

以前、院長ブログに熱中症に関して 暑い日が続きます。 という記事を書きました。

その内容とも重複するのですが再度、熱中症にご用心して頂きたく思います。


犬猫やウサギはヒトに比べ平均体温が2度ほど高い動物です。

加えて肉球(ウサギにはありませんが)にしか、汗腺がありません。

したがって、気温の上昇に伴って汗をかいて、ヒトのように効率的に体温を下げることはできません。

そうなると彼らは、開口呼吸(口を開けてハアハア呼吸をします)をして換気による放熱効果で体温を下げようとします。

そんな彼らの努力でも、体温を下げられなければ最終的に 熱中症 に至ります。


熱中症になりますと以下の症状を示します。

1:41度以上の熱発

2:過呼吸(浅く、早い呼吸)

3:多量のよだれをたらし、ぐったりする。 状況によって起立不能となる。

4:ひきつけ、てんかん様の症状

他にも失禁、嘔吐などが認められる場合もあります。



熱中症は短時間内で起こります。

極度の脱水、体温上昇で適切な処置を施さないと命にかかわります。

大切なペットが熱中症になったら、緊急処置として頚や脇、鼠蹊部に水で濡らしたタオルなり保冷剤を当てていただき、体温を下げるようにして下さい。

落ち着いてきたら、水をゆっくり飲まして下さい。

緊急処置の詳細は 暑い日が続きます。 をご参照ください。


下写真は、先日健診で来院されたフレンチブルドッグの福助君です。



黄色矢印で示したのは、中に保冷剤を入れて頸に装着するタイプのネック・カラー(ネック・クーラー)です。






特に短頭種は換気不全に陥りやすいため、外出する時などはこのようなグッズを利用されると良いと思います。

今年の夏は、当院でも熱中症で犬2件、ウサギ2件治療にあたりました。

残念ながら、ウサギは2件とも亡くなられました。

犬と比較してもウサギは肺活量も少なく、換気による放熱効果は期待できませんので、すぐに熱中症になってしまいます。

まずは飼育環境の温度調整をしっかり行うようにお願い致します。

エアコンの温度設定は25~26度位に多少低く設定して下さい。

お散歩も早朝か夜に限定されてもよいと思います。

日中のアスファルトの温度は時間帯によっては50~60度に近いそうです。

我々が海岸の砂浜を炎天下で素足で歩くようなものですね。

くれぐれも熱中症にはご用心ください!!



にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
 

 
宜しかったら、こちらupwardrightをクリックして頂けると励みになります。



投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

2012年11月24日 土曜日

犬の帝王切開(その2)

以前犬の帝王切開で帝王切開の概要を述べさせていただきました。


今回ご紹介しますのは、2度目の帝王切開をしなくてはならなくなったポメラニアンのクルミちゃんです。

クルミちゃんは3年前に初産を経験しました。

その当時、陣痛が始まり第一子が死産となり、その後3時間近く経過しても分娩が始まらなくて、帝王切開の運びとなりました。

結果、3匹を無事取り上げることが出来ました。


今回は、飼主様も自然分娩で行きたい思いが強かったのですが。。。

下の写真はクルミちゃんが、今回の帝王切開を受ける8日前のものです。





お腹がずいぶん大きくなっており、撮ったレントゲン写真が下のものです。





何匹の胎児がお腹にいるかお分かりでしょうか?

よりわかりやすくするためにレントゲンを拡大します。

黄色矢印で胎児の頭蓋骨を示します。





4kgたらずの小さな体に5匹の胎児が認められました。

内訳は5匹のうち、逆子が3匹、正常位が2匹です。

産道にいちばん近い位置にある胎児が正常位なので、今回はこの胎児が活路を開いてくれるのではという期待があります。

ところが出産予定日になって、最初の陣痛が起こってから4時間が経過しても分娩が始まりません。

そして既に2時間前に破水も起こっています。

飼い主様とも話し合って、帝王切開を実施することとなりました。



麻酔薬が胎児に回って、スリーピングベビーにならないよう麻酔を軽くかけます。













帝王切開は時間との戦いです。

迅速、正確に胎児を取出し、後産も子宮内に残さないように心がけます。

5匹の胎児を20分で取り上げ、胎児が産声を上げるようスタッフに任せます。



無事、5匹の新生児達は産声も上げ動き回り始めました。



最後に新生児達をクルミちゃんに会わせます。



クルミちゃん自身は、今しがた麻酔から覚めたところなので、状況がつかめません。

この5匹のベビーが、自分の赤ちゃんなんだと気づくにはまだ時間が必要でしょう。

浅い麻酔をかけられ、覚醒すれば痛い腹はそのままに、わが子達に初乳を与えなければならない状況がクルミちゃんに課せられます。

帝王切開当日は赤ちゃん達と共にクルミちゃんは帰宅してもらいました。

術後2日目に来院されたクルミちゃんと赤ちゃんです。



既に母親の貫禄が出てきて、赤ちゃんを触ろうとすると威嚇するほどのクルミちゃんです。



クルミちゃんの母乳も出ているようで、赤ちゃん達の体重も順調に増えています。



これから育児に大変だと思いますが、クルミちゃん、そして飼主様頑張ってください!

スタッフ共々、応援しています。



にほんブログ村にエントリーしています。
 

 
宜しかったら、こちらupwardrightをクリックして頂けると励みになります。

投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

2012年4月21日 土曜日

犬ワクチンの副作用

この文章をお読みの皆様は、定期的なワクチン接種を愛犬に受けさせていることと思います。

一般的には犬のワクチン接種には、狂犬病ワクチンとジステンパー・パルボ等の混合ワクチンがあります。

狂犬病予防法に準じて犬の飼育者には年に1回の狂犬病ワクチンの接種義務が課せられています。

一方、飼育者の任意でありますが、混合ワクチンも初年度は数回、翌年からは年1回の接種が必要となります。

いずれのワクチンも接種して何の副作用も生じなければ問題はないのですが、副作用が出て大変な目に遭われるケースもあります。

当院でも日常診療でワクチン接種は実施していますが、副作用として一番多いのがムーンフェイスと呼ばれる顔面の浮腫です。

接種後、数時間以内にあたかも顔面を殴られたかのような腫れがワクチン接種後に現れます。








ムーンフェイスになりますと多くの症例で、顔面の痒みを訴えます。

次の写真は別件のスムースダックスです。ワクチン接種後、顔面に丘疹がたくさん生じました。






そのままにしておいても約2~3日で症状は治まることが多いです。

当院ではステロイドを投薬し、ほぼ翌日には治まることが多いです。

ムーンフェイス以外に嘔吐や下痢という症状が見られる場合もあります。

ムーンフェイスで命に別状がある場合は遭遇したことが」ありませんが、次にご紹介するアナフィラキシーショックについては非常に怖いものがあります。

アナフィラキシーショックとは、体内に異物(今回はワクチンの成分)が侵入することで、この異物を体内が抗原と認識して追い出そうと生体自体が激烈なアレルギー反応を起こすことを言います。

アナフィラキシーショックは接種後、速ければ数分で症状が現れます。

具体的には、急激に血圧が低下し可視粘膜(歯茎、結膜など)が蒼白になります。

次いで興奮状態になり、よだれを出し、嘔吐・脱糞・放尿が起こります。

この状態で緊急処置をしないとショック(虚脱)状態になり、痙攣・呼吸困難・昏睡状態となり死亡します。

このダックス君はワクチン接種後、わずか数分で嘔吐が始まりその後、虚脱状態に陥りました。



急遽、血管を確保しエピネフリン、デキサメサゾン、ジフェンヒドラミンを静脈投与して輸液療法を開始しました。

歯茎は真っ白になり、涎は止まらず、痙攣がしばらく続き、眼振・除脈も出てきました。

かなり危険な状況になるかと思われましたが、数時間後には何とか容態は好転し始めました。

点滴は2日間に及び、容態も改善して、無事退院することが出来ました。




アナフィラキシーショックは緊急処置を必要としますので、迅速な対応ができるかが鍵となります。

毎年ワクチン接種をしていて、副作用のなかった子でも、今年接種したら副作用が出てしまったというケースもあります。

接種を受ける時間帯が夜の場合、自宅に帰られてから副作用の症状が出てしまったら、とても心配ですよね。

その頃には、すでに動物病院は閉まっていることだってあります。

出来ればワクチン接種は午前中にお受けいただいた方が賢明でしょう。

何度もワクチンの副作用が出るケースは接種を控えられた方が良いと思います。

感染症に罹る確率よりも、毎年のワクチン接種の副作用発症率の方がはるかに高いというのはナンセンスです。

例えば、狂犬病ワクチンでは狂犬病予防注射猶予制度が各市町村にありますので、動物病院で狂犬病予防注射猶予証明書を書いてもらい、申請書を提出していただければよいと思います。

ワクチン接種はワンちゃんの健康のために実施すべきものなんですが、100%安全なワクチンが開発されていないという事実があります。

我々、獣医師はワクチンメーカーを信頼して接種を実施していますが、副作用が出るか否かは正直、接種してみないとわかりません。

メーカーの技術者の皆さん、副作用のないワクチンを早く作ってください!!

切なる願いでした。



ワクチンの副作用、アナフィラキシーショックって怖いthunder
 

 
と感じられた方はこちらをupwardright クリック宜しくお願い致します!!
 












投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

カテゴリ一覧

カレンダー

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30