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ウサギの飼い方・健康管理の紹介

カメレオンの飼い方
  健康管理の紹介


症例と治療例一覧
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HPをご覧のみなさまへ

全国から電話でのお問い合わせがありますが、当院では「電話・FAX」での「飼育相談・診療相談(遠隔治療)」は行っておりません。

※診察対象のお問合せ、初診での受付内容(受付時間・持込方法など)、獣医師の不在確認、手術の予約、他の病院からの紹介状による相談は、診察時間内にお願いいたします。

分類

カメレオンは、爬虫網 Reptilia-有鱗目 Squamata に属する カメレオン科 Chamaeleonidae のことです。
カメレオン科は 9~10属におよそ 200種が属しています。

トカゲの仲間に含まれている属ですが、特異な体質の為独自のものとされています。
地中海、アフリカ大陸、マダガスカル、南西アジアからインド、スリランカにかけて生息しています。

特徴・生態

外気温の影響を受ける変温動物です。
通常活動する際に日光や気温によって体温を上げなければなりません。
生息域は高山などの気温変化の激しい場所に住んでいるため、ある程度の気温変化に対応できます。


独特な指の構造を持ち、前後肢とも二又に指が分かれており、樹上生活において枝を掴むことに適しています。
視力がとてもよく、視野は360度、瞼は円錐状の構造になっていることが特徴です。
五感のうち、視覚に頼っているため、口にするもの(エサ、水)は動きがないと基本的に反応しません。
また全長の 2倍以上伸縮する舌で獲物を捕まえます。

環境ストレスや威嚇時に体色を変化させます。
カメレオンの特徴的なカクカクとした動きは風による樹上の葉の動きを擬態しています。
自然界では体色の変化や動きにより外敵より身を隠します。

性成熟は生後 1~2年で性成熟を迎えます。

飼育ケージ

樹上生活を営むため、高低差があり、通気性が良く、高さのあるケージが必要です。
メッシュケージ、鳥類用ケージなどがあります。

普段は見降ろされることの少ない樹上生活です。
人の目線より低い位置ではストレスを感じてしまうため、ケージは
高い位置に設置する必要があります。

ケージ環境

●床材
腐葉土や土といった床材であれば湿度の調整には便利ですが、ダニが発生してしまうため、衛生面での管理を行う必要があります。
衛生面で考えるのであれば新聞紙等の紙類を敷くことが良いですが、湿度管理に霧吹きなどをする必要があります。

 

●温度・湿度
温度:ヒーター、エアコン、保温球やサーモスタットなどを用いて、ケージ内に温度勾配を作り、自身の活動に合わせて場所を移動して体温を調節させます。
全体として温度は 25℃前後に設定します。

※ホットスポットと呼ばれる場所は、30℃以下に調整します。

湿度:通気性を保つことは重要ですが、乾燥させすぎると体調を崩し脱皮不全になってしまいます。
朝晩に霧吹きを行う必要があります。

 

●止まり木
移動、生活する上で必要となります。
指で掴むことのできる太さを選びましょう。


●観葉植物
ケージ内の湿度の調整に役立ちます。
また、日陰を作ることで避暑地になります。
 

●バスキングランプ
体の代謝を促すために必要です。
胴体を覆うくらいの大きさがあると良いです。
照射量が不足し、くる病といった代謝性骨疾患に陥ります。
ランプの下に長い間いる場合は照射量が足りなかったり、距離が遠すぎたりしている場合があるため、設置の見直しが必要です。
眼球障害を引き起こすため、15㎝程離す必要があります。
眼球や皮膚の障害を受けるため近づきすぎないようにカバーを付けたりして距離をとります。


●水
カメレオンは動いているものに反応するため、水に動きを与えることが必要です。
霧吹きで葉や枝に水滴をつけたり、スポイトでカメレオンの顔の前に水滴をポタポタと落として与えてください。
また、ドリップ装置を用意し持続的に水を葉などに滴下する方法や、水を入れた容器の中にエアーポンプを入れて波を作る方法があります。


食事について

視力への依存が高いため、食餌は生きているものにしか反応しません。
コオロギやミルワーム、デュビア等の生餌が必要になります。
マウスロットといった生餌による外傷を防ぐため、脚を取り除くか、頭を潰す工夫が必要です。

与える量は腹八分目を目安にします。
さじ加減が難しいですが、あまり太らせてしまうと成長が極端に鈍り、状態が悪化することもあるので、適度な量の給餌を心がけます。

給餌の間隔は、幼体は毎日与える必要がありますが成体であれば 2、3日に 1回で良いです。

健康管理及び・治療の紹介

当院では、カメレオンの健康診断として、
 ・全身状態を確認する為の「視診」
を主に行っています。

当院で治療件数が多い症状・疾患は、
 ・脱皮不全
 ・マウスロット
 ・眼球障害
 ・くる病

です。

※詳しくは症例と治療例の一覧をご覧ください。