損傷・中毒/犬
2017年10月26日 木曜日
犬のマムシ咬傷(その2)
こんにちは 院長の伊藤です。
本日ご紹介しますのは犬のマムシ咬傷です。
本来ならば、この記事の掲載を8月中に予定してたのですが、日常業務が多忙に付き現在に至りました。
話の内容としては、若干季節外れの感は否めませんがご了解下さい。
また、以前に犬のマムシ咬傷という表題で記事を載せてます。
興味のある方は、こちらをクリックお願い致します。
柴犬の太郎君(雄、10歳10か月齢、体重13kg)は、3日前に夜の散歩中に何かに咬まれて、患部が翌朝には激しく腫脹し始めたとのことで他院で治療を受けていたのですが、状態が改善しないため当
院に転院されてきました。


他院で蛇の咬傷であろうということで鎮痛剤の投薬を受けていたようですが、咬まれたと思しき箇所は皮膚が壊死・出血を起こしていました。
また太郎君自身の全身状態も不良で、熱発、呼吸は速迫で辛そうです。
左の前足の甲は皮膚が壊死・剥離して皮膚は吻開して膿が溜まっています。


左の腋下には出血巣が認められます。

傷口を確認するために左足を剃毛します。
何ヶ所も咬傷が認められます。

早速、患部を入念に消毒・洗浄します。



洗浄直後の左足です。

下写真の黄色矢印はヘビに咬まれた傷である牙痕(がこん)です。

左足の側面だけでも牙痕は少なくとも6か所ありました。

おそらく牙痕から周辺組織に及ぶ腫脹、加えて牙痕からの断続的な出血からマムシの咬傷であると診断しました。
患部の治療のため、イサロパンという粉薬を塗布します。
このイサロパンはヨーロッパの薬草「ヒレハリ草」から導き出されたアラントインの誘導体で,肉芽形成促進,表皮形成促進作用があります。
今回のような皮膚欠損には効果的ですが、大量にイサロパンを塗布すると基剤となる炭酸マグネシウムが滲出液を吸収して、患部が乾燥してしまうため注意が必要です。
皮膚のびらんや潰瘍治療には、患部の適度な湿潤環境設定が重要です。

外用の抗生剤軟膏を塗布します。


特に前足の甲が高度に細菌汚染されていますので、患部の状態が良化してきたらドレッシング材を使用する予定で治療を進めます。

世界中には400種の毒蛇が存在します。
うち日本で問題となる毒蛇は本州では、マムシとヤマカガシで渥美諸島以南ではハブです。
マムシとハブはクサリヘビ科マムシ亜科に属するヘビです。
これらのヘビ毒は血液毒性・血管毒性・壊死毒性を有しています。
牙痕から注入されたマムシ毒は赤血球を破壊し、血漿の漏出を引き起こし、患部の浮腫に至ります。
咬傷後1~2時間で咬傷部位の皮下・筋肉層に出血と腫脹が起こり、それは進行します。
蛇毒の液量が多い程に発熱・心悸亢進・痙攣・血圧低下・呼吸困難から起立困難となり昏睡から死亡に至る場合もあります。
太郎君の初診時の血液検査では、貧血が進行してました。
下写真は溶血が進行している太郎君の血液(上清部)です。

赤血球数510万、ヘモグロビン10.6g/dl、ヘマトクリット27.9%という状態で、貧血がこのまま進めば輸血が必要となります。
筋肉障害を示すクレアチンキナーゼ(CPK)は高度上昇のため測定不能、C反応性蛋白(CRP)は6.1mg/dlと高値、加えて肝機能も高度の障害を示していました。
太郎君の全身状態改善のため、点滴と抗生剤、セファランチン(抽出アルカロイド)の投薬をしました。
来院時に咬傷から3日経過していますから、急性期は何とかクリア出来ていたのが幸いして太郎君の状態は改善してきました。
入院2日目の患部です。
まだジワジワと牙痕から滲出液が出て来ます。



入院して5日目には、全身状態は回復してきましたので太郎君は退院して頂きました。
皮膚の治療はまだ日にちがかかりますので通院が必要です。

咬傷後26日目の太郎君です。

患部はほぼ綺麗に治癒できています。



発毛が完了するまではまだ数か月を要するでしょうが、太郎君も元気に生活できているので良かったです。

太郎君は柴犬としては性格が非常におとなしく穏やかです。
過去のマムシ咬傷の患者は過半数が柴犬でした。
柴犬は好奇心が強い気性のため、どちらかというとマムシを追い込んで、逆にマムシの逆襲で顔面や頚部を咬まれることが多いです。
今回の様に前足だけ複数個所咬まれるケースは珍しいです。
比較的短期間で回復できたのも肢の末梢部の受傷で治まったからだと思われます。
以前掲載した犬のマムシ咬傷をご覧いただけると了解いただけると思いますが、顔面が腫脹したりすると回復には時間が必要ですし、全身状態はかなり悪化することが多いです。
太郎君、お疲れ様でした!

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本日ご紹介しますのは犬のマムシ咬傷です。
本来ならば、この記事の掲載を8月中に予定してたのですが、日常業務が多忙に付き現在に至りました。
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また、以前に犬のマムシ咬傷という表題で記事を載せてます。
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柴犬の太郎君(雄、10歳10か月齢、体重13kg)は、3日前に夜の散歩中に何かに咬まれて、患部が翌朝には激しく腫脹し始めたとのことで他院で治療を受けていたのですが、状態が改善しないため当
院に転院されてきました。


他院で蛇の咬傷であろうということで鎮痛剤の投薬を受けていたようですが、咬まれたと思しき箇所は皮膚が壊死・出血を起こしていました。
また太郎君自身の全身状態も不良で、熱発、呼吸は速迫で辛そうです。
左の前足の甲は皮膚が壊死・剥離して皮膚は吻開して膿が溜まっています。


左の腋下には出血巣が認められます。

傷口を確認するために左足を剃毛します。
何ヶ所も咬傷が認められます。

早速、患部を入念に消毒・洗浄します。



洗浄直後の左足です。

下写真の黄色矢印はヘビに咬まれた傷である牙痕(がこん)です。

左足の側面だけでも牙痕は少なくとも6か所ありました。

おそらく牙痕から周辺組織に及ぶ腫脹、加えて牙痕からの断続的な出血からマムシの咬傷であると診断しました。
患部の治療のため、イサロパンという粉薬を塗布します。
このイサロパンはヨーロッパの薬草「ヒレハリ草」から導き出されたアラントインの誘導体で,肉芽形成促進,表皮形成促進作用があります。
今回のような皮膚欠損には効果的ですが、大量にイサロパンを塗布すると基剤となる炭酸マグネシウムが滲出液を吸収して、患部が乾燥してしまうため注意が必要です。
皮膚のびらんや潰瘍治療には、患部の適度な湿潤環境設定が重要です。

外用の抗生剤軟膏を塗布します。


特に前足の甲が高度に細菌汚染されていますので、患部の状態が良化してきたらドレッシング材を使用する予定で治療を進めます。

世界中には400種の毒蛇が存在します。
うち日本で問題となる毒蛇は本州では、マムシとヤマカガシで渥美諸島以南ではハブです。
マムシとハブはクサリヘビ科マムシ亜科に属するヘビです。
これらのヘビ毒は血液毒性・血管毒性・壊死毒性を有しています。
牙痕から注入されたマムシ毒は赤血球を破壊し、血漿の漏出を引き起こし、患部の浮腫に至ります。
咬傷後1~2時間で咬傷部位の皮下・筋肉層に出血と腫脹が起こり、それは進行します。
蛇毒の液量が多い程に発熱・心悸亢進・痙攣・血圧低下・呼吸困難から起立困難となり昏睡から死亡に至る場合もあります。
太郎君の初診時の血液検査では、貧血が進行してました。
下写真は溶血が進行している太郎君の血液(上清部)です。

赤血球数510万、ヘモグロビン10.6g/dl、ヘマトクリット27.9%という状態で、貧血がこのまま進めば輸血が必要となります。
筋肉障害を示すクレアチンキナーゼ(CPK)は高度上昇のため測定不能、C反応性蛋白(CRP)は6.1mg/dlと高値、加えて肝機能も高度の障害を示していました。
太郎君の全身状態改善のため、点滴と抗生剤、セファランチン(抽出アルカロイド)の投薬をしました。
来院時に咬傷から3日経過していますから、急性期は何とかクリア出来ていたのが幸いして太郎君の状態は改善してきました。
入院2日目の患部です。
まだジワジワと牙痕から滲出液が出て来ます。



入院して5日目には、全身状態は回復してきましたので太郎君は退院して頂きました。
皮膚の治療はまだ日にちがかかりますので通院が必要です。

咬傷後26日目の太郎君です。

患部はほぼ綺麗に治癒できています。



発毛が完了するまではまだ数か月を要するでしょうが、太郎君も元気に生活できているので良かったです。

太郎君は柴犬としては性格が非常におとなしく穏やかです。
過去のマムシ咬傷の患者は過半数が柴犬でした。
柴犬は好奇心が強い気性のため、どちらかというとマムシを追い込んで、逆にマムシの逆襲で顔面や頚部を咬まれることが多いです。
今回の様に前足だけ複数個所咬まれるケースは珍しいです。
比較的短期間で回復できたのも肢の末梢部の受傷で治まったからだと思われます。
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2015年12月30日 水曜日
イングリッシュコッカースパニエルとルアー
こんにちは 院長の伊藤です。
いよいよ、当院も今年の診療は昨日で終了となりました。
一年を振り返ると、私はほぼ毎日手術をしていました。
手術で治って元気になられた子もいれば、力及ばず亡くなられた子もいます。
全ての動物たちが元気に過ごせるよう祈念いたします。
さて、本日ご紹介しますのは痛いお話です。
釣りのルアーをみなさんご存知でしょうか?
ルアーは、ルアーフィッシングでの釣りに使用する道具のひとつで、針が付いていて、動きや色、匂い、味などで、直接魚を誘う物の事を言います。
このルアーに興味を持って匂いを嗅いだりして、鼻や口に針が刺さったらどんな状況になるか、想像しただけでも怖いですね。
イングリッシュ・コッカ―スパニエルのえるちゃん(雌、5か月)はルアーの針が鼻に刺さったとのことで来院されました。


下写真の黄色矢印がルアーの針が鼻を貫通している部位です。

患部を拡大した写真です。

まずルアーの自重で針の返しが鼻に食い込みますので、針とルアー本体を離断します。

釣り針は返しが付いています。
この返しの部分が、魚の口などに食い込んだ時に針が外れぬよう工夫されています。
この時、無理に針を外そうとすると大きく組織を損傷します。
今回の様に鼻に刺さってしまうと無理に外そうとすれば、返しの部分で鼻腔内を傷つけ、予想外の出血を招きます。
そのため、刺入位置よりもさらに針を奥に突き刺して、返しの部分を鼻の外に突き出します(下写真)。

そして、返しの位置より針の付根に近い位置をニッパーでカットします。
下写真はニッパーでカットしたものです。




鼻腔内に刺入している針2か所をカットしますと後はすんなり針は下に引けば取れます。
下写真は針が抜けた瞬間です。

えるちゃんは患部からの出血はなく、思いのほか痛みも最小で済んだようです。
処置後、抗生剤と鎮痛剤を処方しました。
診察開始から5分で終了した処置ですが、生理的に痛々しいアクシデントでした。

えるちゃんは我慢強く、穏やかな性格であったのが幸いしました。
気が強い個体ですと麻酔処置が必要になったりしますが、それはそれで大変です。

取り出したルアーとその針です。

下写真黄色丸の針が鼻腔内に刺入しており、返しから上の部位をカットしました(黄色丸)。

最後に飼主様とのツーショットです。
えるちゃん、お疲れ様でした。

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2012年5月28日 月曜日
犬のマムシ咬傷
蛇は最近、都心部ではあまり見かけなくなりました。
それでも郊外ではまだまだ出没しますし、蛇の咬傷事例は毎年この時期に経験します。
特に当院の周辺では田畑が多く、あぜ道を夜間の散歩をして蛇に咬まれるケースが定番です。
蛇の中で毒蛇と称されるマムシ・ヤマカガシ等は咬んだ対象に多大なダメージを与えます。
今回、ご紹介するのは、このマムシ咬傷で大変な目に遭ったダックスのライチ君です。
ライチ君の症例は、実は2年前の事例です。
典型的なマムシ咬傷なので、もし蛇に咬まれたペット達のためにも参考になればという思いでブログに載せます。
ライチ君は、田んぼのあぜ道を散歩中にマムシに下顎周辺を咬まれました。
犬の場合、どうしても動くものを見つけると追いかけたり、匂いを嗅ごうとして近づいたりする習性があります。
この行動が蛇を追い込んで怒らせることになります。
下の写真はマムシに咬まれて2日目のライチ君です。
口の周辺と頸の周囲が腫れています。


黄色の円で囲んだ部分が腫脹しているのがお分かり頂けると思います。

毒蛇に咬まれますと咬み傷に2つの特徴的な出血跡が認められます。
続いて咬まれた患部が腫れ始めます。
この段階で気づかれたら、速やかに病院にお連れ下さい。
マムシ毒は溶血毒とも言います。
この毒素はタンパク質を分解する作用、出血作用、浮腫作用を持っています。
傷口に注入された毒液の酵素タンパク質を無毒化させるために、過マンガン酸カリウムで傷口を洗浄します。
加えて点滴による輸液療法の開始です。
次いで、ショック症状の緩和のためステロイドと抗生剤、抽出アルカロイドを投薬しました。
下の写真は咬まれて3日目のライチ君です。



ご覧のとおり口周辺の腫脹が著しく、この時点で赤血球数は正常値の4分の1に減少しています。
この時のライチ君の血漿が下の写真です。
マムシ毒は溶血作用が強いため、血漿の部分(上清)が赤ワイン色になっています。

このままでは危険な状態になりますので、早速輸血の準備に移りました。
当院の看板娘(供血犬)、ベティに登場してもらって必要とする血液を彼女から採血しているところです。

ベティの血液は、DEA1・1(ー)というどの犬にも供血できる血液型です。
ヒトのように血液バンクは動物にはありませんので、このように供血犬から必要に応じて採血して輸血するというスタイルを取ります。
多くの動物病院で大型犬を飼っているのは、このような緊急事態に備えているわけなんです。


ライチ君が咬まれて4日目が下の写真です。


随分、顔周りもすっきりしてきました。
輸血の効果もあり、ショック状態からも回復してきました。
咬まれた箇所や注入された毒液量によっては、死亡するケースもあります。
早期発見・早期治療があなたのペットを救います。
ヒトでも大事に至る蛇毒です。
ましてや体の小さな犬に至っては、ヒトと同じ蛇毒が体に入ればどの位の障害が及ぶかはご理解いただけると思います。
最後に咬まれて5日目のライチ君です。


今度は咬まれた箇所が壊死を起こし始めました。
患部を消毒、トリミングして外科的処置を施しました。
ライチ君は退院後、約2年間経過も良好で元気に生活していました。
ごく最近のことですが、白血球数が7万近くに上昇して白血病に罹患されたのが判明しました。
マムシ咬傷にもめげずに回復したライチ君ですから、白血病に対しても負けずに闘病されることと思っています。
私達、スタッフも全力で応援します。
頑張れ!!ライチ!!
それでも郊外ではまだまだ出没しますし、蛇の咬傷事例は毎年この時期に経験します。
特に当院の周辺では田畑が多く、あぜ道を夜間の散歩をして蛇に咬まれるケースが定番です。
蛇の中で毒蛇と称されるマムシ・ヤマカガシ等は咬んだ対象に多大なダメージを与えます。
今回、ご紹介するのは、このマムシ咬傷で大変な目に遭ったダックスのライチ君です。
ライチ君の症例は、実は2年前の事例です。
典型的なマムシ咬傷なので、もし蛇に咬まれたペット達のためにも参考になればという思いでブログに載せます。
ライチ君は、田んぼのあぜ道を散歩中にマムシに下顎周辺を咬まれました。
犬の場合、どうしても動くものを見つけると追いかけたり、匂いを嗅ごうとして近づいたりする習性があります。
この行動が蛇を追い込んで怒らせることになります。
下の写真はマムシに咬まれて2日目のライチ君です。
口の周辺と頸の周囲が腫れています。


黄色の円で囲んだ部分が腫脹しているのがお分かり頂けると思います。

毒蛇に咬まれますと咬み傷に2つの特徴的な出血跡が認められます。
続いて咬まれた患部が腫れ始めます。
この段階で気づかれたら、速やかに病院にお連れ下さい。
マムシ毒は溶血毒とも言います。
この毒素はタンパク質を分解する作用、出血作用、浮腫作用を持っています。
傷口に注入された毒液の酵素タンパク質を無毒化させるために、過マンガン酸カリウムで傷口を洗浄します。
加えて点滴による輸液療法の開始です。
次いで、ショック症状の緩和のためステロイドと抗生剤、抽出アルカロイドを投薬しました。
下の写真は咬まれて3日目のライチ君です。



ご覧のとおり口周辺の腫脹が著しく、この時点で赤血球数は正常値の4分の1に減少しています。
この時のライチ君の血漿が下の写真です。
マムシ毒は溶血作用が強いため、血漿の部分(上清)が赤ワイン色になっています。

このままでは危険な状態になりますので、早速輸血の準備に移りました。
当院の看板娘(供血犬)、ベティに登場してもらって必要とする血液を彼女から採血しているところです。

ベティの血液は、DEA1・1(ー)というどの犬にも供血できる血液型です。
ヒトのように血液バンクは動物にはありませんので、このように供血犬から必要に応じて採血して輸血するというスタイルを取ります。
多くの動物病院で大型犬を飼っているのは、このような緊急事態に備えているわけなんです。


ライチ君が咬まれて4日目が下の写真です。


随分、顔周りもすっきりしてきました。
輸血の効果もあり、ショック状態からも回復してきました。
咬まれた箇所や注入された毒液量によっては、死亡するケースもあります。
早期発見・早期治療があなたのペットを救います。
ヒトでも大事に至る蛇毒です。
ましてや体の小さな犬に至っては、ヒトと同じ蛇毒が体に入ればどの位の障害が及ぶかはご理解いただけると思います。
最後に咬まれて5日目のライチ君です。


今度は咬まれた箇所が壊死を起こし始めました。
患部を消毒、トリミングして外科的処置を施しました。
ライチ君は退院後、約2年間経過も良好で元気に生活していました。
ごく最近のことですが、白血球数が7万近くに上昇して白血病に罹患されたのが判明しました。
マムシ咬傷にもめげずに回復したライチ君ですから、白血病に対しても負けずに闘病されることと思っています。
私達、スタッフも全力で応援します。
頑張れ!!ライチ!!
マムシの咬傷の怖さをお分かり頂けた方は
こちら
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