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消化器の疾患/犬

2014年11月27日 木曜日

コーギーの炎症性腸疾患(IBD)


こんにちは 院長の伊藤です。

犬は様々な原因で腸疾患に罹りますが、その中でまだ原因が明確に究明されていない疾患の一つに炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)があります。

本日、ご紹介させて頂きますのはこの炎症性腸疾患(IBD)に罹患されたウェルッシュ・コーギーです。


ウェルシュ・コーギーのさくらちゃん(避妊済 9歳)は下痢(軟便)が続くとのことで来院されました。



検便をしたところ、芽胞菌のクロストリジウムが多数検出され、クロストリジウム性腸炎と診断して抗生剤を処方しました。

クロストリジウム性腸炎については、興味のある方はこちらをクリックして下さい。



10日ほど内服して頂いたのですが、さくらちゃんの下痢は改善することなく、さらに嘔吐まで頻発し始めました。

食欲は全くなく、体重は10日余りで1kgも落ちてしまいました。

シンプルなクロストリジウ性腸炎なら1~2週間内の抗生剤(アモキシシリン)で完治するはずなんですが・・・・・・・。

レントゲン撮影を実施しましたが、異常所見は見当たりません。

血液検査をしたところ、総蛋白3.8g/dlと低タンパク血症を示しており、加えて総アルブミン1.2g/dlと低アルブミン血症に陥ってます。

さくらちゃんは、いわゆる蛋白漏出性腸症になっていました。

蛋白漏出性腸症とは消化管粘膜から血漿蛋白が胃腸管腔へ大量に漏出することにより低タンパク血症を起こす病態をいいます。

加えて炎症性蛋白(CRP)は7.0mg/dlオーバーと激しい腸炎を起こしていることが伺われました。

いまだ出血を伴った下痢便・腸粘膜が剥離した粘膜便が続いています(下写真)。



ここで対症療法、抗菌薬に反応しない点から、IBDを疑いました。

世界小動物獣医師会(WSAVA)が提唱するIBDの臨床診断基準は以下の5点が挙げられています。

1:慢性消化器症状が3週間以上継続する。

2:病理学組織検査で消化管粘膜の炎症性変化が明らかである。

3:消化管に炎症を起こす原因が認められない。

4:食餌療法、抗菌薬、対症療法で完全に良化しない。

5:抗炎症、免疫抑制療法に一般に反応する。


IBD治療の第一選択薬はコルチコステロイドです。

まずは試験的にコルチコステロイド(プレドニゾロン)を免疫抑制量1.0mg/kgを処方しました。

その結果、1週間以内には嘔吐、下痢は改善しました。

細菌性腸炎の場合は、第一選択に抗生剤を選択するわけですが、効果が明らかでないときにステロイドを投薬するのは不安が付きまといます。

さくらちゃんは、ステロイドに反応して消化器症状は治まりました。





このIBDですが、腸内細菌や食物を自身の免疫細胞が抗原(異物)として認識し攻撃を加えることで生じる炎症性の腸疾患です。

しかし、なぜ自身の腸内細菌や餌が異物として攻撃されるのかは不明です。

したがって、IBDとは胃、小腸および大腸の粘膜において原因不明の慢性炎症を起こし、慢性の消化器症状を呈する症候群と認識して下さい。

治療法はコルチコステロイド、療法食(特に新奇蛋白食や加水分解色)、抗菌薬(メトロニダゾール、タイロシン)の投薬から始めていきます。

現時点で、このIBDはステロイドに良好に反応するけれど、多くの症例で長い期間あるいは一生何らかの形で投薬は必要とされています。
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さくらちゃん、これからも定期的な健診は必要と思いますが、頑張って行きましょう!



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投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

2014年10月 5日 日曜日

犬の会陰ヘルニア(結腸固定法と仙結節靭帯を用いた整復法)


こんにちは 院長の伊藤です。

本日、ご紹介しますのは会陰ヘルニアの1症例です。

会陰ヘルニアは中高年の雄犬に良く見られる疾病です。

以前にもこの会陰ヘルニアについて、手術法の紹介もかねてコメントさせて頂きました。

その詳細はシリコンプレート使用例内閉鎖筋を用いた整復法例のそれぞれを興味のある方はクリックして下さい。


会陰ヘルニアは、直腸を固定(支持)する筋肉群が萎縮してヘルニア孔が発生して、骨盤腔内および腹腔内の器官がこのヘルニア孔を通って会陰部の皮下に脱出することを言います。

骨盤内のが脱出した場合、皮下で直腸が折れ曲がっていることが多く、結果として直腸内の便がスムーズに排便できなくなります。

直腸内に停留した便は水分が吸収され、硬化し次第に膨隆していきます。

膨隆した便塊は肛門の脇の皮膚を腫らします。

犬は排便障害・排便困難を呈して、来院されます。

来院時には何度となく手指による摘便を繰り返されており、直腸が手指による受傷を伴っている場合もあります。



ポメラニアンのライ君は食欲不振・嘔吐で来院されました。



よくよく臀部を診ますと肛門の左側の皮膚が膨隆しています。

会陰ヘルニアを発症していることが判明しました。

飼い主様の諸事情もあり、外科的整復手術の了解を得たのが5か月後です。

この時点で飼主様はライ君の高度の排便障害を訴えていました。

下写真の黄色丸が膨隆している会陰ヘルニアの箇所です。







レントゲン写真を撮影しました。

黄色丸は硬化した便塊です。





会陰ヘルニアは内科的治療では治すことが出来ません。

ヘルニア孔の周辺の筋肉を縫合して骨盤隔膜を外科的に再構築しない限り完治できません。

会陰ヘルニアの手術法は、昔から各種手術法が紹介されていますが決定打の手術法はありません。

獣医師各自の経験から手術法を選択しているのが現状です。

私自身、採用する手術法は患者の容態に合わせて数種類、選択肢を用意しています。

今回は、長らく会陰ヘルニア状態が続いていた点から、再手術を確実に防ぐためにも結腸を腹壁に固定する方法を選択しました。

ヘルニア孔から逸脱している腸を頭側に引っ張って、再脱出しないようにブロックする方法です。



まずは結腸固定のため、仰臥位から腹部正中切開します。





腹膜との癒着を促すために、結腸漿膜面をメスの背側で擦過します。



左側腹壁にメスを入れます。



メスを入れた腹膜と結腸を縫合して固定します。

縫合糸はPDSⅡを使用しました。



結腸固定(黄色丸)が完成しました。





この処置だけでは不十分で、次に伏臥姿勢をとって肛門の横からメスを入れて、骨盤隔膜筋の再構築をします。

今回は外肛門括約筋と仙結節靭帯を縫合する方法を採ります。



肛門左側のヘルニア部位にメスを入れます。



下写真黄色丸はヘルニア孔です。

大きな穴が開いているのがお分かり頂けると思います。



外肛門括約筋とは、まさに肛門の外周を取り巻く筋肉です。

仙結節靭帯は骨盤の坐骨から尾椎へと伸びる強固な靭帯です。

会陰ヘルニアでもこの靭帯は安定しており、周辺の筋肉群のように委縮することはないため、外肛門括約筋と仙結節靭帯を縫合することで確実な骨盤隔膜を再構築できます。






4か所を結紮するため、ナイロン糸を外肛門括約筋と仙結節靭帯にかけます。

仙結節靭帯を左の人差し指先で確認して縫合する場面が、今回は残念ながら写真が摂れていませんので載せることが出来ませんでした。

仙結節靭帯にかける縫合針は、丸針の先端をヤスリがけして先端を鈍化して使用すると靭帯の裏側に走行する血管や神経を損傷を回避できます。



仙結節靭帯は裏側に坐骨神経が走っており、針で引掻けないよう注意が必要です。

1針づつ確実に結紮していきます。



肛門が左側に引っ張られているような外観ですが、数日後には治まります。



手術は無事終了して、麻酔覚醒したライ君です。



術後のレントゲン像です。

脱出していた直腸も骨盤腔内に納まっています。





入院3日後のライ君です。

創部の腫脹も治まってきました。

3日目にしてスムーズな排便を認めました。



術後7日目、退院当日のライ君のお尻です。

ヘルニアで腫れていた部位は綺麗に平坦になっています。

排便時のいきみもなくなりました。



腹部の創傷部も良好です。





長らく排便時のいきみ、疼痛、排便障害に悩まされていたライ君ですがこれで解放されることと思います。

ライ君、お疲れ様でした!





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2014年7月27日 日曜日

トイ・プードルのクロストリジウム下痢


こんにちは 院長の伊藤です。

毎日、暑い日が続いています。

このひと月の間、下痢をして来院されるワンちゃん達が増えています。

夏は細菌性下痢の発症例が多いです。


本日は細菌性下痢の中でも一般的に多いクロストリジウム下痢についてコメントさせて頂きます。

トイ・プードルのキイナちゃん(5歳、避妊済)は先日から水溶性下痢・血便が続くとのことで来院されました。



腹痛も伴っているようで、触診しますと腹筋をしぼって下腹部を硬直させています。

お持ちいただいた便は血便(下写真黄色丸)を伴った下痢便です。

ゼリー状の粘膜も便と共に排出されています。

お食事中の読者の方は申し訳ありません。




早速検便をしました。

検便をすることで糞便中の腸内細菌の動向が確認できます。

細菌性下痢であれば、その原因が判明することも可能です。

下写真は低倍率です。

よくよく見ますと特徴的な細菌が出ています。



下は高倍率の写真です。

黄色丸で囲んであるのは芽胞菌といわれるクロストリジウム菌(Clostridium perfringens)です。



クロストリジウムは桿菌と呼ばれる、さおのような棒状の細菌です。

このさおの端の部分に丸い気泡のようなものが付いています。

これが芽胞と称される菌体を保護するカプセルのようなものです。

芽胞菌で有名な菌に破傷風菌があります。

土壌中に芽胞菌は存在することが多く、菌体を取り巻く栄養状態が悪い時は、この芽胞が菌全体を包み込んで休眠状態に入ります。

破傷風菌は数十年にわたる休眠が可能とされます。

そして、自己増殖出来るほどに環境の栄養条件が整うと、芽胞は小さく菌体の端あるいは中央部に収納され、活動開始するというシステムです。



クロストリジウム(Clostridium perfringens)は大型の嫌気性グラム陽性菌ほとんどの犬・猫の腸管内に正常に存在します。

そしてこのクロストリジウムはトキシンA、トキシンB、バイナリートキシンという毒素などを産生します。

この毒素により腸粘膜が破壊され、急性出血性下痢が引き起こされます。

検便時に顕微鏡下(油浸レンズ)で1視野中にクロストリジウムが5個以上確認されたら、クロストリジウムに起因する腸毒素原性下痢と診断されます。

キイナちゃんはこのクロストリジウムによる下痢であることが判明しました。



クロストリジウム下痢は、アンピシリンやアモキシシリン・クラブラン酸などの内服1週間ほどで治療できます。

また脱水を防ぐために十分な水分補給と高繊維の食餌で対応します。

早くクロストリジウムを叩いてお腹の痛みが無くなりますよう、内服頑張っていきましょうね!





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2013年2月21日 木曜日

会陰へルニア(内閉鎖筋を利用した整復)

会陰へルニアについて以前、コメントしました。

ヘルニアの整復にシリコンプレートを使用した例でしたが、今回は生体内組織(筋肉)を利用したケースをご紹介します。



マルチーズのチーズ君(未去勢、8歳)は排便時のいきみが気になり、かつ排便がスムーズにできないことで来院されました。

よくよく拝見しますと右側臀部が腫れあがっています。

直腸にバリウムを造影しますと下写真の黄色矢印にあるように右側にヘルニアの塊があり、直腸が圧迫されて蛇行しているのがお分かりになると思います。



チーズ君は、未去勢でありシニア世代であることから、会陰ヘルニアと診断し手術を実施することになりました。

会陰ヘルニアに加え去勢手術も行います。







肛門の右側傍ら全体が腫れているのがお分かり頂けるかと思います。



メスを入れたところ、いきなり大きな脂肪の塊が飛び出してきました。

いわゆるヘルニア内容物がこの脂肪の中に存在しています。

注意深くメスを進めますとヘルニア嚢の中は炎症が起こっており、透明な浸出液が溜まっており、膀胱の一部が突出していました。



ヘルニア内容を整理して、突出した膀胱を元の骨盤腔内へ戻しました。

指がしっかりヘルニア孔の中へ入ります。



ここでヘルニア孔の周辺の筋肉群をうまく縫合してこの穴を閉鎖してきます。

骨盤を構成する骨の中に坐骨があります。

この坐骨の内側に内閉鎖筋という筋肉が存在します。

この内閉鎖筋を坐骨から剥離して上に反転して、このヘルニア孔を閉鎖するという術式を今回実施しました。

下写真は、骨膜剥離する器具で坐骨から内閉鎖筋を剥がしているところです。





外肛門括約筋と肛門挙筋、仙結節靭帯を丁寧に縫合していきます。



最後に剥離した内閉鎖筋を外肛門括約筋・仙結節靭帯と縫合します。





術後のレントゲン撮影の写真が下です。

蛇行していた直腸がまっすぐになっています。



術後、2日間は排尿排便が疼痛でうまくできなかったチーズ君ですが、3日目にはしっかりできるようになりました。

会陰ヘルニアは再発率の高い疾病ですが、いかにヘルニア孔を確実に閉鎖するかにかかっています。

ヘルニア孔の補てん剤として、シリコンやポリエチレンメッシュ等の人工材料だと二次的な細菌感染が起こしやすいとも言われます。

私の経験では、人工材料での二次感染はありませんが、ヘルニア孔を閉鎖する筋肉のパワーが術後経過とともに弱くなっていくのを感じます。

生体の筋肉を利用した方がスムーズにヘルニア孔の閉鎖できるかもしれません。



チーズ君は無事、退院し排便できています。

会陰エルニアで排便を苦しんでるイヌ達を診るたびに、若い時に去勢をしていただければ、回避できたのにと残念に思います。



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投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

2012年4月 2日 月曜日

犬の会陰ヘルニア(前立腺脱出)

当院のホームページの去勢・避妊の項目で軽く会陰ヘルニアについてコメントしましたが、今回この会陰ヘルニアについて詳細を載せたいと思います。

去勢をせずにシニア世代を迎える雄犬は、会陰ヘルニアをよく発症します。

骨盤隔膜という骨盤腔内の臓器が突出するのを防ぐ筋肉群があります。

この筋肉が加齢や性ホルモン分泌などによって、薄くなったり欠損して筋肉の隙間を骨盤内の臓器が飛び出して、皮下にヘルニアを形成します。ヘルニアとは体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指します。

この状態を会陰ヘルニアというわけです。

脱出する臓器が、前立腺や膀胱であったり、直腸であったりします。

直腸の場合は、屈曲する直腸により排便時のしぶりや便秘が起こります。

自力で排便できず、飼い主様が肛門に指を入れて、摘便する場合もあります。

膀胱の場合は尿道が圧迫され、排尿障害に至り、緊急の手術が必要となります。

今回、ご紹介するのは10歳の未去勢雑種のチビ君です。

下の写真はお尻のアップです。







上の写真のように左側の会陰部が腫れ上がって、排便排尿時に非常に息むようになったとのことで来院されました。

血尿も混じるとのことで、緊急性もあり手術を実施することとなりました。

腫れている部分は皮下におそらくヘルニアが突出していますので、慎重に切開します。






この飛び出しているものはなんだと思いますか?

実は前立腺なんです。前立腺周囲嚢胞と言って、内部に浸出液を貯留しています。



実は前立腺嚢胞の内溶液を吸引しても、ヘルニア孔を介して脱出した前立腺を元の位置に収めることができませんでした。

前立腺が膀胱に比べてもかなり貯留液で膨満して大きくなっていました。




結局、下腹部を開腹して会陰部へ脱出している前立腺を腹腔内へ牽引しました。




上の写真で右端にあるのが膀胱です。左端に広がっているのが、内溶液を吸引後の前立腺です。



ここで前立腺全摘出も考えましたが、術後の出血・尿失禁等の合併症で術後の生活の質を悪化させる可能性があるため、今回は去勢を実施するのみで終了することとしました。

次に会陰部に戻り、ヘルニア孔を閉鎖する手術に移ります。

従来、この会陰エルニアの整復手術は決定版というものがなく、先に述べた骨盤隔膜を構成する筋肉(外肛門括約筋、肛門挙筋、内閉鎖筋、浅殿筋等)をうまく縫合して、ヘルニア孔を閉鎖する方法が報告されています。

今回、私が使用したのは人工材料としてのシリコンをヘルニア孔の閉鎖に用いました。

このシリコンプレートの利点は、手術時間が短時間で済むこと。多大な張力をかけて筋肉を引き寄せる必要がないので、骨盤隔膜が委縮してたり、薄くなっていても適応できるといったメリットがあります。

下の写真がシリコンプレートです。







周辺の筋肉にしっかりと縫合して、シリコンプレートのがたつき、浮きがないのを確認して皮膚縫合します。





会陰部の腫れも術前のようになく、すっきりしているのがお分かりいただけると思います。

その後の経過は、良好です。

この会陰ヘルニア整復手術は再発率が高く、骨盤隔膜の筋肉を利用する術式でも10~46%と米国で報告されています。

やはり、この疾患はなってから直すよりも早い時期に去勢手術を受けて、発症予防に努めていただきたいと思います。




会陰ヘルニアって大変!!早い時期の去勢手術って重要なんだなぁと思った方

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