院長ブログ
2020年5月13日 水曜日
アーカイブシリーズ 犬の異物誤飲 (ボール)
こんにちは 院長の伊藤です。
本日は、当院HP上で各疾病別のコンテンツに収録されているブログ記事から再度、皆様に見て頂きたい内容をアーカイブシリーズとしてご紹介させて頂きます。
当院のHP上のブログ記事も遡ると10年ほど前から掲載しておりますが、そのまま埋もれてしまうのは残念に思う記事も多数あります。
今後、そんな記事を選んで不定期にご紹介したいと思ってます。
機会を見て、載せて行きますのでよろしくお願い致します。
フレンチブルドッグのカミュ君はボールを誤飲したとのことで来院されました。
当初、直径3cm位のボールと伺っておりましたので、他院で嘔吐をさせる薬を飲んでもらい、吐き出してくれたら良いかなと悠長に構えていました。
何度も餌付くのですが、なかなかボールらしきものは出てきません。
ひとまずレントゲン撮影を実施しました。
するとしっかり、測定すると直径6cmものボールが胃内に納まっておりました。
これがそのレントゲン像です。
本人はケロッとしていまして、特にお腹が痛い感じもありません。
6cmというとかなり大きな異物なんですが、フレンチは食道も太く、勢いで飲み込んでしまったようです。
結局、カミュ君は胃切開手術を受けることとなりました。
本人はそれほどの緊迫感も無いまま、手術室へ向かいます。
下の写真はカミュ君の手術の模様です。
これが摘出したボールです。
術後はしばらくは流動食の生活が待っています。
多くの異物誤飲犬は入院中ダイエットをして、スリムな体になって退院されます。
実際、異物を飲み込むのはあっと言う間のことです。
この瞬間を注意してみている飼い主様はまずいません。
飲み込まれたのに気付いて、吐かせようとすれば、本人は取られたくないから嚥下してしまう。
過去の手術した犬達はみなこんなストーリー展開です。
そして異物誤飲する犬は、その後も何度となく誤飲を繰り返します。
飼い主様がこの子は誤飲する子なんだという、意識を持って接して下さい。
もし異物(おもちゃ)で遊ばせる時は最大限の注意を払って下さいね!
最後に元気に退院されたカミュ君です。
本日は、当院HP上で各疾病別のコンテンツに収録されているブログ記事から再度、皆様に見て頂きたい内容をアーカイブシリーズとしてご紹介させて頂きます。
当院のHP上のブログ記事も遡ると10年ほど前から掲載しておりますが、そのまま埋もれてしまうのは残念に思う記事も多数あります。
今後、そんな記事を選んで不定期にご紹介したいと思ってます。
機会を見て、載せて行きますのでよろしくお願い致します。
フレンチブルドッグのカミュ君はボールを誤飲したとのことで来院されました。
当初、直径3cm位のボールと伺っておりましたので、他院で嘔吐をさせる薬を飲んでもらい、吐き出してくれたら良いかなと悠長に構えていました。
何度も餌付くのですが、なかなかボールらしきものは出てきません。
ひとまずレントゲン撮影を実施しました。
するとしっかり、測定すると直径6cmものボールが胃内に納まっておりました。
これがそのレントゲン像です。
本人はケロッとしていまして、特にお腹が痛い感じもありません。
6cmというとかなり大きな異物なんですが、フレンチは食道も太く、勢いで飲み込んでしまったようです。
結局、カミュ君は胃切開手術を受けることとなりました。
本人はそれほどの緊迫感も無いまま、手術室へ向かいます。
下の写真はカミュ君の手術の模様です。
これが摘出したボールです。
術後はしばらくは流動食の生活が待っています。
多くの異物誤飲犬は入院中ダイエットをして、スリムな体になって退院されます。
実際、異物を飲み込むのはあっと言う間のことです。
この瞬間を注意してみている飼い主様はまずいません。
飲み込まれたのに気付いて、吐かせようとすれば、本人は取られたくないから嚥下してしまう。
過去の手術した犬達はみなこんなストーリー展開です。
そして異物誤飲する犬は、その後も何度となく誤飲を繰り返します。
飼い主様がこの子は誤飲する子なんだという、意識を持って接して下さい。
もし異物(おもちゃ)で遊ばせる時は最大限の注意を払って下さいね!
最後に元気に退院されたカミュ君です。
特に若い犬の異物誤飲は多いです。
嘔吐処置で吐き出すことが出来れば良いのですが、最悪開腹手術となることもあることを認識下さい。
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嘔吐処置で吐き出すことが出来れば良いのですが、最悪開腹手術となることもあることを認識下さい。
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投稿者 院長 | 記事URL
2020年1月 1日 水曜日
もねペットクリニック 謹賀新年
新年明けましておめでとうございます。
院長の伊藤です。
皆様のおかげで新年を迎えることが出来ました。
昨年中は、私の体調不良による通院のため、診察時間が遅れること度々でご迷惑をおかけ致しました。
開業以来、私はウサギを初めとした齧歯目の動物の臼歯のカットや研磨を無麻酔で実施して参りました。
臼歯の処置をする私どもの立場からは、明らかに麻酔をかけてから行うのが一番処置がしやすいです。
しかし、麻酔をかけることが齧歯目においてリスクが高いという点、歯の不整咬合を持病として持っている患者様にあっては、処置後1か月を待たずに臼歯の調整が
必要となるケースも多く、それに応じて短期間で麻酔をかけ続けるにはリスクがある点、そもそも麻酔を実施することでコストがかかるという点等などの問題があり
ます。
そのため、無麻酔による齧歯目の比較的安全な保定法(100%完全ではありません)と臼歯処置法を考案して20年近く展開して参りました。
方法論としては、ある程度確立した術式です。
多い時は一日あたり10件以上、この術式で臼歯を調整しています。
ただ、あくまでヤスリを用いたアナログ的な研磨法なので、術者の肩関節から肘、手指に必要以上に不自然な姿勢と無理な力(ストレス)を必要とするようです。
結果として、胸郭出口症候群という腕から手にかけて痺れが出てきて、手に力が入らなくなるという病気になりました。
このままですと、この術式による臼歯処置法が継続できなくなる所まで、私の病状は進行していました。
しかし、臼歯処置を必要とする齧歯目の動物達は多いです。
そのため、週に多くて2日ほど午後から私自身が治療を受けるために、私の担当する診察時間を遅らせて頂き、現在に至ってます。
中嶋獣医師、平林獣医師の診察は平常通り実施しています。
私の治療も半年以上かけて継続出来、お陰様で手の痺れもある程度回復して参りました。
私が日常的にフルで診察できる日は近いと思います。
少しでも多くの動物達を救えるよう、頑張ります。
それまで、まだ少しだけ皆様にご迷惑おかけすると思いますが、宜しくお願い致します。
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
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院長の伊藤です。
皆様のおかげで新年を迎えることが出来ました。
昨年中は、私の体調不良による通院のため、診察時間が遅れること度々でご迷惑をおかけ致しました。
開業以来、私はウサギを初めとした齧歯目の動物の臼歯のカットや研磨を無麻酔で実施して参りました。
臼歯の処置をする私どもの立場からは、明らかに麻酔をかけてから行うのが一番処置がしやすいです。
しかし、麻酔をかけることが齧歯目においてリスクが高いという点、歯の不整咬合を持病として持っている患者様にあっては、処置後1か月を待たずに臼歯の調整が
必要となるケースも多く、それに応じて短期間で麻酔をかけ続けるにはリスクがある点、そもそも麻酔を実施することでコストがかかるという点等などの問題があり
ます。
そのため、無麻酔による齧歯目の比較的安全な保定法(100%完全ではありません)と臼歯処置法を考案して20年近く展開して参りました。
方法論としては、ある程度確立した術式です。
多い時は一日あたり10件以上、この術式で臼歯を調整しています。
ただ、あくまでヤスリを用いたアナログ的な研磨法なので、術者の肩関節から肘、手指に必要以上に不自然な姿勢と無理な力(ストレス)を必要とするようです。
結果として、胸郭出口症候群という腕から手にかけて痺れが出てきて、手に力が入らなくなるという病気になりました。
このままですと、この術式による臼歯処置法が継続できなくなる所まで、私の病状は進行していました。
しかし、臼歯処置を必要とする齧歯目の動物達は多いです。
そのため、週に多くて2日ほど午後から私自身が治療を受けるために、私の担当する診察時間を遅らせて頂き、現在に至ってます。
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私の治療も半年以上かけて継続出来、お陰様で手の痺れもある程度回復して参りました。
私が日常的にフルで診察できる日は近いと思います。
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投稿者 院長 | 記事URL
2019年8月 6日 火曜日
日本チンチラ協会講演
こんにちは 院長の伊藤です。
記事を書くのは一か月ぶりになります。
日常の診療・手術が集中したこともありましたが、講演依頼があり発表資料作成に時間をかけていました。
講演は、日本チンチラ協会(Japan Chinchilla Association、JCA)の発足記念イベントです。
テーマは「チンチラの明るい未来への扉を叩こう!」西日本地区大会です。
日本チンチラ協会は2019年1月に設立した一般社団法人で、「チンチラ」の生態や飼育方法の啓発、環境整備を目的としてます。
日本チンチラ協会(JCA)のホームページはこちらです。
JCAの前身は2016年5月にチンチラ飼育研究会として発足しました。
その後、全国でチンチラ飼育セミナー・イベントを開催して普及活動を展開されており、今年に入って一般社団法人の認可を受けています。
チンチラはまだウサギやモルモットと比較してペットとしての認知度は低く、これからペットとして伸びていく動物種かも知れません。
20年ほど前の開業時から、私はチンチラに興味があり、試行錯誤の中で治療に当たって来ました。
そんな症例紹介を中心に今回は講演させて頂きました。
会場は大阪市福島区で開催されました。
その時の講演模様です。
演台にいるのが私です。
今回の講演はJCAの会員を対象としたイベントでしたので、チンチラへの愛情と関心をお持ちの方々ばかりです。
熱のこもった質疑応答も展開されていました。
当院の患者様も何名も参加されており、大阪にいることも忘れそうでした。
私も今後、チンチラの疾病治療について、当院HPを通して発信していきたいと思います。
また、これまで休止していたHP記事も、順次掲載していきますのでよろしくお願い致します。
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日常の診療・手術が集中したこともありましたが、講演依頼があり発表資料作成に時間をかけていました。
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日本チンチラ協会は2019年1月に設立した一般社団法人で、「チンチラ」の生態や飼育方法の啓発、環境整備を目的としてます。
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JCAの前身は2016年5月にチンチラ飼育研究会として発足しました。
その後、全国でチンチラ飼育セミナー・イベントを開催して普及活動を展開されており、今年に入って一般社団法人の認可を受けています。
チンチラはまだウサギやモルモットと比較してペットとしての認知度は低く、これからペットとして伸びていく動物種かも知れません。
20年ほど前の開業時から、私はチンチラに興味があり、試行錯誤の中で治療に当たって来ました。
そんな症例紹介を中心に今回は講演させて頂きました。
会場は大阪市福島区で開催されました。
その時の講演模様です。
演台にいるのが私です。
今回の講演はJCAの会員を対象としたイベントでしたので、チンチラへの愛情と関心をお持ちの方々ばかりです。
熱のこもった質疑応答も展開されていました。
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2018年6月14日 木曜日
もねペットクリニック 獣医師募集のお知らせ
こんにちは 院長の伊藤です。
いつも疾病の紹介をしておりますが、本日は獣医師募集のお知らせです。
当院の特徴は、犬猫の診療を基本として、エキゾチックアニマルの診療に力を入れています。
特に私のテーマとして、エキゾッチックアニマルの外科について研鑽を重ねています。
動物種にこだわらず、オールラウンドに対応できる獣医師を育成したいと考えています。
興味のある獣医師(新卒、既卒、年齢性別不問)は当院までご連絡ください。
雇用条件
社会保険、厚生年金完備、雇用保険、
労災保険、住宅手当、交通費支給あり。
有給休暇有り。
休みは完全週休2日制、年間休日108日、他に年末年始休暇6日間。
その他詳細については、当院HPの獣医師求人要綱をご覧ください。
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いつも疾病の紹介をしておりますが、本日は獣医師募集のお知らせです。
当院の特徴は、犬猫の診療を基本として、エキゾチックアニマルの診療に力を入れています。
特に私のテーマとして、エキゾッチックアニマルの外科について研鑽を重ねています。
動物種にこだわらず、オールラウンドに対応できる獣医師を育成したいと考えています。
興味のある獣医師(新卒、既卒、年齢性別不問)は当院までご連絡ください。
雇用条件
社会保険、厚生年金完備、雇用保険、
労災保険、住宅手当、交通費支給あり。
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2018年1月 1日 月曜日
2018年 新年の院長挨拶
新年明けましておめでとうございます。
院長の伊藤です。
旧年中は、飼主の皆様方はじめ各方面の方々に大変お世話になり、ありがとうございました。
年末まで、当院で治療中の健康状態の良くないペット達も何件かみえました。
彼らの健康状態も何とか改善して、新年を迎えられたこととを嬉しく思います。
当院スタッフのドゥ(ゴールデンレトリバー)とある(ペキニーズ)も健康に新年を迎えることが出来ました。
本年もペット達の健康を支えることが出来ますよう、スタッフ共々気持ちを引き締めて、更に努力するつもりです。
一層の皆様方のご指導、ご鞭撻を頂ければ幸いです。
新年は1月5日から平常通りの診察とさせて頂きます。
平成30年 元旦
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院長の伊藤です。
旧年中は、飼主の皆様方はじめ各方面の方々に大変お世話になり、ありがとうございました。
年末まで、当院で治療中の健康状態の良くないペット達も何件かみえました。
彼らの健康状態も何とか改善して、新年を迎えられたこととを嬉しく思います。
当院スタッフのドゥ(ゴールデンレトリバー)とある(ペキニーズ)も健康に新年を迎えることが出来ました。
本年もペット達の健康を支えることが出来ますよう、スタッフ共々気持ちを引き締めて、更に努力するつもりです。
一層の皆様方のご指導、ご鞭撻を頂ければ幸いです。
新年は1月5日から平常通りの診察とさせて頂きます。
平成30年 元旦
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