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院長ブログ

2013年4月26日 金曜日

アルゴンプラズマ凝固法(APC)を使用してみました。

手術を実施する中で気を使うのが、止血です。

特に出血層が浅い患部で、湧水のごとく出血している場合などは、電気メス(モノポーラ・バイポーラ)でも完全に止血が完了しないこともあります。

今回、当院でエルベ社の電気メスを使用している関係で、オプションとしてアルゴンプラズマのスプレー凝固を試用させてもらいました。



ミニチュア・ピンシャーのルーシーちゃんは、乳腺腫瘍が見つかり今回、避妊手術と乳腺腫瘍摘出手術を実施することとなりました。

乳腺腫瘍の手術では、術後もジワジワ出血が続く症例もありますので、このアルゴンプラズマを使用することとしました。






上写真の黄色丸の部分がプラズマが放電しているところです。

一般に電気メスでは患部とメスが物理的に接触するのみでの止血となります。

しかし、スプレー凝固(放電凝固)では、通常よりも高い電圧をかけることで、抵抗の高い空気中にスパークを飛ばす非接触的なで凝固する方法です。







電離しやすいアルゴンガスは、高電圧のスプレー凝固出力によってイオン化したプラズマとなり、電極と組織の間に電圧を通す媒体となります。

難しい話はこれくらいにして、使用感としては溶接用のバーナーで炙るような感じです。

気をつけないと、あっという間に広範囲を炙ってしまいますので要注意です。

下写真の黄色部分のように一部、炭化した箇所が認められます。

止血完了を確認後、ガーゼで優しく取る事は可能です。




乳腺腫瘍摘出手術は従来、何ヶ所も血管を結紮止血して対応してきましたが、このAPCは瞬間的に止血できてしまうのは手術時間の短縮化につながり便利です。

エルベ社のバイクランプにしても、一度使用するともう縫合糸で動脈を結紮することが煩雑に思えてきて、大局的にみると患者のためにはなるけど、自分の外科技術の研鑽にはつながらないようにも思えます。



しかし、技術革新とはこのような小さなことの積み重ねで進歩するわけですから、受け入れて動物たちに還元できる技術なら進んで取り込んでいきたいと思います。



ルーシーちゃんのこの避妊と乳腺腫瘍の手術にしても、あわせて90分とかかりませんでしたので非常に好感触です。

ルシーちゃん、お疲れ様でした!




アルゴンプラズマ凝固法(APC)を初めて、ご覧になられて動物医療も少しづつ進歩してるな、と感じられた方は
 

 
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投稿者 院長 | 記事URL

2013年4月 4日 木曜日

山塙主任、お疲れ様でした!

3月いっぱいを持ちまして、当院を影となり、日向となり支えてくれた山塙主任看護士が退職されました。

山塙主任には5年余にわたり勤務され、まさに私の右腕として頑張ってくれました。

ご結婚による寿退社です。

ささやかながら、彼女への感謝の気持ちでお花を贈ります。



この半年間の山塙主任は、新人看護師達の教育係的な業務が中心となっておりました。

ずぼらな私とは違って、彼女は非常に緻密に計画的に行動をするタイプの看護師です。

何度も彼女には、窮地を助けてもらっています。

彼女がいなくなってからの、当院の戦力をカバーするため新人スタッフ達も全力で研修中です。



今春、当院のスタッフは新人がたくさん入社することとなり、常勤とパートのスタッフを合わせると10人を超えます。

これまで、当院をご利用いただいてる飼主様も見慣れない新しいスタッフに当惑されるかもしれません。

近々、ホームページをリニューアルしますので、その時スタッフの紹介を改めて致します。

これまで以上に医療サービスの質を向上するため、私含めスタッフ全員で頑張っていきますのでよろしくお願い致します。



お世話になった山塙主任に感謝の言葉を伝えてます。

今のスタッフにとって、彼女が目標となっていることは間違いなさそうです。





山塙主任、お疲れ様でした!

素敵な家庭を築いてお幸せになって下さい!!





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投稿者 院長 | 記事URL

2013年3月28日 木曜日

歯をお大事に!!(part2)

ペットの高齢化が指摘されて久しいです。

当院の患者様も、高齢化の傾向は強く、当然のことながら加齢を反映した疾病は増加してます。

その1番候補が歯周病です。


以前も院長ブログに歯をお大事に!!を載せました。

今回は内容的にはほぼ同じ歯石が溜まり、歯周病が進行して抜歯するというストーリーですが、抜歯した数が半端ないものでしたので、第2弾ということで記させて頂きます。


11歳になるミュニチュア・ダックスのミッキー君は、口臭が気になるとのことで来院され、歯石がしっかり付着しています。



歯根部が触診しただけでグラついています。





歯石除去を実施します。







スケーリング中に多くの歯を抜歯することとなりました。



次いで、ポリッシングを行います。



最初は数だけはあった歯ですが、多くが歯根部からグラつき、抜歯した結果口の中はさびしい状況です。

そして下写真は、抜歯した永久歯です。

切歯、前臼歯、後臼歯合わせて28本抜歯しました。

これは、一度に抜歯した本数としては、私の中では最高数です。



歯をお大事に!! でも記しましたが、ミッキー君はきっと歯が痛かったと思うのですが、恐らく気づかれることなく現在に至ったと思われます。



皆様の愛犬君のお口の中を今一度、ご覧下さい!

歯石がこびりついて、生臭い匂いはしませんか?

歯肉が赤く腫れ上がっていませんか?

もし、そんな状況であるならばかかりつけの動物病院で歯科検診を是非、受けて下さい。

犬にとって無くなった歯に代わるものはありません。

抜歯後に差し歯もブリッジもできませんので、残った歯で生涯を送って頂くこととなります。



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2013年3月 5日 火曜日

この子は誰?(part 5)

この子は誰?シリーズも今回で第5弾となりました。


さてこの子は誰でしょう?






大きな鼻とつぶらな瞳のこの子は・・・・・・・・・











答えは、フレンチブルドッグのちびっ子です。

名前はまだありません。

なぜなら、当院の隣にあるペットショップのワンちゃんです。

本日は股関節のチェックでレントゲン撮影で来院されました。





この月齢が一番、愛くるしいと感じます。

カワイイ光線がバンバン出ていますから、スタッフの注目も一番に集めていました。



ついでにこのフレンチ君のレントゲン写真もご披露します。




まだ8週齢未満のフレンチ君なので、骨も成長板と言って、これからまだ伸びていく軟骨でできた部分が関節部の要所要所に存在しています。

見方によっては、骨折・脱臼しているかのように見えますが違います。




あと半年も経たないうちに、フレンチらしい面構えになるんでしょうね。

フレンチ君、本日はお疲れ様でした。



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2013年1月26日 土曜日

この子は誰?(part 4)

この子は誰?シリーズの第4弾です。

今回は鳥です。

さて、写真一枚目でお分かりになるでしょうか?



どうでしょうか?

写真2枚目です。



ヒントはこの鳥の生む卵を家庭用調理の食材として皆様、ご利用されています。





sleepy



そう、答えはウズラです。

この白ウズラの姫ちゃんは、頭頂部の外傷で来院されました。

この姫ちゃんはまだ生後数か月の雛です。

ウズラの雛は、シマドリあるいは姫ウズラと言った名称で、ペットショップで販売されたりします。





ウズラはキジ目キジ科ウズラ属に分類される鳥です。

全長は20cmで生後60日くらいで身体的に成鳥となり、1年以内に性的成熟に達します。

雄は精肉用・雌は産卵用として利用されます。

その一方で、ペットとして飼育される個体も多く、非常にヒトに慣れやすいと言われます。

ウズラの卵には褐色のまだら模様がありますが、卵殻の生成過程で炭酸カルシウムを分泌する時、個体ごとに決まった模様が出来ます。

したがって、一羽の雌が生む卵は同じ模様をしているそうです。

指紋みたいで面白いですね。

そんなウズラですが、環境省は2015年9月まで全国で捕獲禁止の対象としています。

姫ちゃん、立派なウズラに成長して下さいね。







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