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モルモットの疾病

モルモットの皮下膿瘍(その2)


こんにちは 院長の伊藤です。

モルモットの皮下膿瘍、特に好発部位は頬から頚腹部にかけて発症することが多いです。

しかも来院される場合は、この皮下膿瘍がほぼ極大になられてから受診されるケースが多いのも特徴です。

毛深い動物のため、やむを得ない場合もあります。

以前、この皮下膿瘍についてはコメントさせて頂きました。

詳細はこちらをご覧下さい。



モルモットのフウちゃん(1歳、雌)は頸の下が腫れてしまったとのことで来院されました。



下写真黄色丸の箇所が腫脹しているのがお分かり頂けると思います。



フウちゃんは頚がかなり腫れているため、頭部を下に下げることが出来なくなっています。



触診で明らかに皮下に液体状の貯留が認められます。

経験上、膿の可能性が高いとは思いますが、場合によっては出血による血液貯留なのか、浸出液が貯留しているのか不明です。

まずは試験的に患部を穿刺することとしました。

下写真は18Gの注射針で穿刺しているところです。



穿刺跡から膿が出て来ました。



患部を優しく圧迫していきます。

強い汚臭を放つ、水っぽい膿が出て来ました。



下写真黄色丸が多量に出ている膿です。



次に膿を包んでいる嚢胞内を穿刺した箇所から、消毒薬を注入して何度も洗浄・排液していきます。







大きな腫脹も取れて、多少すっきりした表情のフウちゃんです。



嚢胞内にブロメラインというタンパク分解酵素の入った軟膏(壊死組織除去剤)を注入します。

フウちゃんは1週間抗生剤の内服を継続してもらいます。

1週間後のフウちゃんです。

食欲・元気も出て来ました。

頚の下周りがすっきりして腫れも落ち着いたのがお分かり頂けると思います。







当初、受診した時は皮膚に穿孔した穴や炎症起こしている部位は認められませんでした。

ひょっとしたら、口腔内をチモシー等で穿孔して傷を受けたのかもしれません。

以前、モルモットの皮下膿瘍のブログにも書きましたが、細菌感染を受けて膿が形成されると膿を被嚢化(カプセル状に包むこと)して、細菌の拡散を防ごうとします。

被嚢化も早期に気づけば、短期間で回復は可能です。

ウサギもそうですが、モルモットも細菌感染に弱い動物ですから早め早めの処置が必要です。



フウちゃん、お疲れ様でした!




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投稿者 もねペットクリニック 院長

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