モルモットの疾病
モルモットの創外固定による脛骨遠位骨折整復手術
モルモットは四肢骨共に脆く、飼育ケージのすのこ等に足首を挟んで、骨折に至るケースがあります。
大腿骨ですら数ミリの厚さなので、骨折した場合、プレートによる内固定や骨髄にピンを入れる術式は不可能です。
自然とギブスによる固定を選んでしまうのですが、これがなかなか骨折が回復するまでの期間、おとなしくしてくれないので、どの先生方も苦労されていることだと思います。
犬猫の骨折でもその場所に応じて、創外固定法と呼ばれる外側からピンを何本も刺して、パテで固定するという術式が最近は選択されることも多いようです。
実際、私自身も内固定が困難な場合は、積極的に創外固定を行っています。
今回のモルモット君は脛骨というすねの部分の骨が足首に近いところで折れてしまい、やむなく創外固定を実施しました。
創外固定を行い、約1カ月後にピンを抜去しました。(下のレントゲン像)
骨折部は仮骨が形成され、歩行も順調にできるようになりました。
大腿骨ですら数ミリの厚さなので、骨折した場合、プレートによる内固定や骨髄にピンを入れる術式は不可能です。
自然とギブスによる固定を選んでしまうのですが、これがなかなか骨折が回復するまでの期間、おとなしくしてくれないので、どの先生方も苦労されていることだと思います。
犬猫の骨折でもその場所に応じて、創外固定法と呼ばれる外側からピンを何本も刺して、パテで固定するという術式が最近は選択されることも多いようです。
実際、私自身も内固定が困難な場合は、積極的に創外固定を行っています。
今回のモルモット君は脛骨というすねの部分の骨が足首に近いところで折れてしまい、やむなく創外固定を実施しました。
創外固定を行い、約1カ月後にピンを抜去しました。(下のレントゲン像)
骨折部は仮骨が形成され、歩行も順調にできるようになりました。
投稿者 もねペットクリニック 院長 | 記事URL
モルモットの皮膚腫瘍
今回、ご紹介するのはモルモットの体表腫瘍のなかでも比較的よくみる皮膚の腫瘍(毛包上皮腫)です。
このモルモット君は数カ月の間に急に右後足のかかと周辺にできたしこりが大きくなり、あっという間に4cm位に腫大しました。
モルモットの皮膚は思いのほか伸張性に乏しく、壊死しやすいのです。
このモルモット君は歩行も上手く出来ない位になりましたので、早速外科手術を実施しました。
腫瘍は大きくなればなるほど、周辺の組織から血管が腫瘍を育てるために侵入してきますから、縫合糸や電気メスで血管を止めて摘出します。術後2週間ほどで傷口もきれいに治り、元気に走ることもできるようになりました。
このモルモット君は数カ月の間に急に右後足のかかと周辺にできたしこりが大きくなり、あっという間に4cm位に腫大しました。
モルモットの皮膚は思いのほか伸張性に乏しく、壊死しやすいのです。
このモルモット君は歩行も上手く出来ない位になりましたので、早速外科手術を実施しました。
腫瘍は大きくなればなるほど、周辺の組織から血管が腫瘍を育てるために侵入してきますから、縫合糸や電気メスで血管を止めて摘出します。術後2週間ほどで傷口もきれいに治り、元気に走ることもできるようになりました。
投稿者 もねペットクリニック 院長 | 記事URL