アーカイブシリーズ
2024年2月24日 土曜日
犬の異物誤飲 (仔牛のあばら骨)
こんにちは 院長の伊藤です。
本日も犬の異物誤飲の症例を載せます。
今回の異物は仔牛のあばら骨です。
骨のおやつはペットショップで各種販売されています。
犬の体格に合わせた骨を与えている分には、まだ安心できるかもしれません。
しかし、しっかりかみ砕いて嚥下しているのか、丸呑みこみしているのか、本人次第というのが不安の種です。
フレンチブルドッグの小春ちゃん(2歳4か月、避妊済み、体重9.3kg)はおやつの仔牛のあばら骨を与えてから、食欲不振・嘔吐が続くとのことで来院されました。
フレンチブルドックは活動的です。
多少の異物誤飲をしても外見上はそんな風には見えないこともあります。
ただ嘔吐をしつこく続けるとなれば要注意です。
血液検査を実施しました。
CRP(炎症性蛋白)が7.0㎎/dlを振り切っており、白血球数は20,000/μlを超えてます。
お腹の中で何らかの炎症が起こっているのは疑いありません。
レントゲン撮影を実施しました。
下写真の黄色矢印を示すのが、仔牛のあばら骨の可能性が高いです。
そもそも肋骨が何本もある中で、誤飲した仔牛の肋骨が存在したならレントゲン上、紛らわしいですね。
矢印で示している肋骨は小春ちゃんの肋骨とほぼ同じ太さですが、その両端を確認すると断端が鋭利に割れています。
下写真の側臥状態では、矢印の肋骨は明らかに異物として外から飲み込んだ物と思われます。
胃の中に存在しているのは疑いないですが、場合によっては胃を穿孔していないか心配です。
いづれにせよ、この骨を外科的に摘出することが先決と考えました。
全身麻酔を小春ちゃんに施します。
下腹部に正中切開を行います。
真っ先に出てくる空回腸を確認します。
小腸の異常はありません。
次に核心部の胃をチェックします。
胃を触診した際、十二指腸あたりに指先に鋭利な突起物を感じました。
下写真黄色丸が十二指腸から飛び出している仔牛のあばら骨の先端と思われます。
異物が消化管を穿孔した場合、一番怖いのは細菌で汚染された内容物が腹腔内に漏れ出し、腹膜炎を起こすことです。
加えて、今回の様に肝臓に隣接した位置に突起物がありますので肝臓を損傷する可能性もあります。
穿孔部の拡大写真(黄色丸)です。
穿孔部の周囲組織は発赤腫脹していますが、腸管の癒着や腹水貯留など腹膜炎の症状はまだ出ていないようです。
あばら骨を摘出する上で切開部位を最小限に留めるためにも、穿孔部からメスを入れて、そのままあばら骨を取り出すこととしました。
あばら骨の先端部を鉗子で把持します。
メスを入れた切開部には、いきなり内容物が漏出しないよう縫合糸を先にかけておきます。
切開部を縫合します。
この時、縫合部と牽引するあばら骨と多少の抵抗があるくらいに縫合部にテンションをかけて縫合します。
これからあばら骨を牽引して摘出します。
あばら骨の牽引の進行と共に切開部をまた一針縫合していきます。
これから一気にあばら骨を引き抜きます。
あばら骨の摘出が終わりました。
患部からは出血がありましたが、内容物の漏出は最小限に留めることが出来ました。
さらに切開部とトリミングした穿孔部を縫合します。
縫合が終了しました。
最後に生理食塩水で何回も腹腔内を洗浄します。
術後、腹腔内に滲出液などが貯留する可能性も考えてドレインチューブを留置します。
ドレインチューブ(平型 10㎜)は排液のため数日間留置します。
仔牛のあばら骨摘出手術はこれで終了です。
あばら骨摘出後にレントゲン撮影を実施しました。
術後に腹腔内には異物らしきものは認められません。
全身麻酔から覚醒直後の小春ちゃんです。
3日間、ドレインチューブを腹腔内に留置して、排液も出なくなった術後4日目にチューブを抜去しました。
摘出した仔牛のあばら骨です。
約10㎝近い長さがあります。
本来なら咬み砕いて、砕片になってくれていれば良かったのですが。
ご覧の通り、骨の両端が鋭い槍のようになっています。
十二指腸を穿孔するのも理解できます。
一番、懸念していたのは穿孔部からの腹膜炎でした。
迅速に摘出できたので、大事に至らなかったのは幸いでした。
術後10日目に小春ちゃんは退院して頂きました。
退院時の小春ちゃんです。
便通も良く、元気に退院出来て良かったです。
退院後7日目のの小春ちゃんです。
患部の抜糸のため来院されました。
食欲もあり、元気に散歩も出来ています。
おやつの骨に関しては十分に注意して下さい。
犬は基本的に丸呑みこみすることが大好きな動物です。
小春ちゃん、お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナークリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
本日も犬の異物誤飲の症例を載せます。
今回の異物は仔牛のあばら骨です。
骨のおやつはペットショップで各種販売されています。
犬の体格に合わせた骨を与えている分には、まだ安心できるかもしれません。
しかし、しっかりかみ砕いて嚥下しているのか、丸呑みこみしているのか、本人次第というのが不安の種です。
フレンチブルドッグの小春ちゃん(2歳4か月、避妊済み、体重9.3kg)はおやつの仔牛のあばら骨を与えてから、食欲不振・嘔吐が続くとのことで来院されました。
フレンチブルドックは活動的です。
多少の異物誤飲をしても外見上はそんな風には見えないこともあります。
ただ嘔吐をしつこく続けるとなれば要注意です。
血液検査を実施しました。
CRP(炎症性蛋白)が7.0㎎/dlを振り切っており、白血球数は20,000/μlを超えてます。
お腹の中で何らかの炎症が起こっているのは疑いありません。
レントゲン撮影を実施しました。
下写真の黄色矢印を示すのが、仔牛のあばら骨の可能性が高いです。
そもそも肋骨が何本もある中で、誤飲した仔牛の肋骨が存在したならレントゲン上、紛らわしいですね。
矢印で示している肋骨は小春ちゃんの肋骨とほぼ同じ太さですが、その両端を確認すると断端が鋭利に割れています。
下写真の側臥状態では、矢印の肋骨は明らかに異物として外から飲み込んだ物と思われます。
胃の中に存在しているのは疑いないですが、場合によっては胃を穿孔していないか心配です。
いづれにせよ、この骨を外科的に摘出することが先決と考えました。
全身麻酔を小春ちゃんに施します。
下腹部に正中切開を行います。
真っ先に出てくる空回腸を確認します。
小腸の異常はありません。
次に核心部の胃をチェックします。
胃を触診した際、十二指腸あたりに指先に鋭利な突起物を感じました。
下写真黄色丸が十二指腸から飛び出している仔牛のあばら骨の先端と思われます。
異物が消化管を穿孔した場合、一番怖いのは細菌で汚染された内容物が腹腔内に漏れ出し、腹膜炎を起こすことです。
加えて、今回の様に肝臓に隣接した位置に突起物がありますので肝臓を損傷する可能性もあります。
穿孔部の拡大写真(黄色丸)です。
穿孔部の周囲組織は発赤腫脹していますが、腸管の癒着や腹水貯留など腹膜炎の症状はまだ出ていないようです。
あばら骨を摘出する上で切開部位を最小限に留めるためにも、穿孔部からメスを入れて、そのままあばら骨を取り出すこととしました。
あばら骨の先端部を鉗子で把持します。
メスを入れた切開部には、いきなり内容物が漏出しないよう縫合糸を先にかけておきます。
切開部を縫合します。
この時、縫合部と牽引するあばら骨と多少の抵抗があるくらいに縫合部にテンションをかけて縫合します。
これからあばら骨を牽引して摘出します。
あばら骨の牽引の進行と共に切開部をまた一針縫合していきます。
これから一気にあばら骨を引き抜きます。
あばら骨の摘出が終わりました。
患部からは出血がありましたが、内容物の漏出は最小限に留めることが出来ました。
さらに切開部とトリミングした穿孔部を縫合します。
縫合が終了しました。
最後に生理食塩水で何回も腹腔内を洗浄します。
術後、腹腔内に滲出液などが貯留する可能性も考えてドレインチューブを留置します。
ドレインチューブ(平型 10㎜)は排液のため数日間留置します。
仔牛のあばら骨摘出手術はこれで終了です。
あばら骨摘出後にレントゲン撮影を実施しました。
術後に腹腔内には異物らしきものは認められません。
全身麻酔から覚醒直後の小春ちゃんです。
3日間、ドレインチューブを腹腔内に留置して、排液も出なくなった術後4日目にチューブを抜去しました。
摘出した仔牛のあばら骨です。
約10㎝近い長さがあります。
本来なら咬み砕いて、砕片になってくれていれば良かったのですが。
ご覧の通り、骨の両端が鋭い槍のようになっています。
十二指腸を穿孔するのも理解できます。
一番、懸念していたのは穿孔部からの腹膜炎でした。
迅速に摘出できたので、大事に至らなかったのは幸いでした。
術後10日目に小春ちゃんは退院して頂きました。
退院時の小春ちゃんです。
便通も良く、元気に退院出来て良かったです。
退院後7日目のの小春ちゃんです。
患部の抜糸のため来院されました。
食欲もあり、元気に散歩も出来ています。
おやつの骨に関しては十分に注意して下さい。
犬は基本的に丸呑みこみすることが大好きな動物です。
小春ちゃん、お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナークリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
投稿者 もねペットクリニック | 記事URL
2024年2月23日 金曜日
犬の異物誤飲(湿布)
こんにちは 院長の伊藤です。
本日も引き続き、犬の異物誤飲症例をご紹介します。
今回は、湿布となります。
皆様の愛犬は、このような異物を誤飲しないよう日常生活でご注意いただければ幸いです。
トイプードルのシュシュ君(6歳、雄)は飼主様の湿布を誤飲したとのことで来院されました。
実は、このシュシュ君は免疫介在性溶血性貧血(IMHA)で、以前から当院で治療を受けて頂いています。
このIMHAとは、免疫グロブリンが結合した赤血球がマクロファージによって貪食され、赤血球が破壊される難しい疾病です。
その治療のため、シュシュ君は免疫抑制量のプレドニゾロンを投薬して頂いている最中でのアクシデントです。
まずは、レントゲン撮影を行いました。
下写真の黄色丸の部位が気になります。
下は患部をさらに拡大した写真です。
小腸内に湿布と思しき異物(下黄色丸)が確認されます。
飼い主様が誤飲した事実を確認している場合は、こちらも状況を把握しやすいです。
シュシュ君の場合はおそらく、腸閉塞になっている可能性が高いです。
直ぐに開腹し、異物摘出手術を行うこととしました。
麻酔前投薬を前足の静脈から実施します。
気管挿管を行います。
イソフルランによる全身麻酔(ガス麻酔)に導入して行きます。
シュシュ君は完全に麻酔下で管理されてます。
雄の場合はペニスの傍らを皮膚切開して、腹筋を切開します。
脂肪で包まれた小腸(空回腸)を体外に出したところです。
下写真の黄色矢印は異物が腸内を閉塞して腸の血液循環が滞り充血しています。
白矢印は、まさに異物が閉塞して血流障害を起こしてうっ血色を呈しています。
このままいけば、腸壊死に至ります。
IMHAに罹患しているため、腸管は貧血色を呈しています。
触診で異物が存在していると思える箇所にメスを入れます。
腸粘膜下に灰褐色の異物が見えます。
鉗子で異物を把持して、緩やかに牽引します。
幾重にも折りたたまれた湿布が出て来ました。
完全に湿布を摘出しました。
腸管の切開部を洗浄します。
患部に抗生剤を滴下します。
腸管切開後の縫合は、腸管の管腔径の狭窄を防ぐことが重要です。
切開部を横断するように縫合します。
異物が大きいこともあり、腸管を縦に大きく切開したため縫合すると多少いびつな形状になります。
重要な点は、腸内容物がスムーズに縫合部を通過できるかに尽きます。
腹腔内の脂肪(大網)で縫合部を包み、閉腹します。
麻酔から覚醒後のシュシュ君です。
摘出した湿布です。
10×12cmもの大きさがありました。
早急な対応が出来たのは幸いです。
おそらく、あと2日もしたら腸閉塞から腸壊死にいたり腹膜炎、敗血症と進んでいたことでしょう。
術後のシュシュ君です。
暫しの流動食生活です.。
元気も出てきて,術後の経過は良好です。
異物を誤飲したのを見たら、1時間以内にかかりつけの動物病院を受診して下さい。
シュシュ君、お疲れ様でした!
日本ブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
本日も引き続き、犬の異物誤飲症例をご紹介します。
今回は、湿布となります。
皆様の愛犬は、このような異物を誤飲しないよう日常生活でご注意いただければ幸いです。
トイプードルのシュシュ君(6歳、雄)は飼主様の湿布を誤飲したとのことで来院されました。
実は、このシュシュ君は免疫介在性溶血性貧血(IMHA)で、以前から当院で治療を受けて頂いています。
このIMHAとは、免疫グロブリンが結合した赤血球がマクロファージによって貪食され、赤血球が破壊される難しい疾病です。
その治療のため、シュシュ君は免疫抑制量のプレドニゾロンを投薬して頂いている最中でのアクシデントです。
まずは、レントゲン撮影を行いました。
下写真の黄色丸の部位が気になります。
下は患部をさらに拡大した写真です。
小腸内に湿布と思しき異物(下黄色丸)が確認されます。
飼い主様が誤飲した事実を確認している場合は、こちらも状況を把握しやすいです。
シュシュ君の場合はおそらく、腸閉塞になっている可能性が高いです。
直ぐに開腹し、異物摘出手術を行うこととしました。
麻酔前投薬を前足の静脈から実施します。
気管挿管を行います。
イソフルランによる全身麻酔(ガス麻酔)に導入して行きます。
シュシュ君は完全に麻酔下で管理されてます。
雄の場合はペニスの傍らを皮膚切開して、腹筋を切開します。
脂肪で包まれた小腸(空回腸)を体外に出したところです。
下写真の黄色矢印は異物が腸内を閉塞して腸の血液循環が滞り充血しています。
白矢印は、まさに異物が閉塞して血流障害を起こしてうっ血色を呈しています。
このままいけば、腸壊死に至ります。
IMHAに罹患しているため、腸管は貧血色を呈しています。
触診で異物が存在していると思える箇所にメスを入れます。
腸粘膜下に灰褐色の異物が見えます。
鉗子で異物を把持して、緩やかに牽引します。
幾重にも折りたたまれた湿布が出て来ました。
完全に湿布を摘出しました。
腸管の切開部を洗浄します。
患部に抗生剤を滴下します。
腸管切開後の縫合は、腸管の管腔径の狭窄を防ぐことが重要です。
切開部を横断するように縫合します。
異物が大きいこともあり、腸管を縦に大きく切開したため縫合すると多少いびつな形状になります。
重要な点は、腸内容物がスムーズに縫合部を通過できるかに尽きます。
腹腔内の脂肪(大網)で縫合部を包み、閉腹します。
麻酔から覚醒後のシュシュ君です。
摘出した湿布です。
10×12cmもの大きさがありました。
早急な対応が出来たのは幸いです。
おそらく、あと2日もしたら腸閉塞から腸壊死にいたり腹膜炎、敗血症と進んでいたことでしょう。
術後のシュシュ君です。
暫しの流動食生活です.。
元気も出てきて,術後の経過は良好です。
異物を誤飲したのを見たら、1時間以内にかかりつけの動物病院を受診して下さい。
シュシュ君、お疲れ様でした!
日本ブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
投稿者 もねペットクリニック | 記事URL
2024年2月20日 火曜日
犬の異物誤飲(軍手・ヘッドホンのイヤーパッド)
こんにちは 院長の伊藤です。
本日ご紹介しますのは、異物誤飲の症例です。
毎回、各種の異物を犬は誤飲しますが今回は大型犬です。
大型犬の場合、一度に多量の異物を誤飲してしまうケースも多く、また常習的に誤飲する犬もいます。
シベリアンハスキーのホクト君(雄、10歳8か月)は軍手を飲み込んだとのことで他院にかかっていたのですが、嘔吐が続き良くならないとのことで当院を受診されました。
飲み込んだ異物にもよりますが、長い時間そのままで放置することは危険です。
エコー・レントゲンでお腹の中を確認しました。
下はレントゲン写真ですが、黄色丸の胃内には何か異物が存在しているのは明らかです。
加えて黄色矢印が示している十二指腸から空回腸の領域にはガスが貯留しています。
下写真は側面の状態ですが、黄色丸の胃には線維状の異物があるようです。
さらに赤丸の空回腸にはまた別の異物があるようです。
ホクト君は異物を誤飲してから数日は経過しているそうなので、早速試験的開腹を行うこととなりました。
気管挿管を行います。
大型犬のシベリアンハスキーなので手術台から頭一つ分はみ出してしまいます。
上腹部からメスを入れていきます。
最初に胃からアプローチします。
下写真の中央部に見えるのが胃です。
胃の4か所に支持糸をかけて胃にテンションを与えます。
血管があまり走行していない部位にメスを入れます。
胃切開直後に出てきたのは、黒い物体です。
摘出後に分かったのですが、ヘッドホンの耳当て(イヤーパッド)でした。
次に出てきたのは、飼主様も誤飲を認識していた軍手です。
この軍手を摘出して胃内はスッキリしたのですが、まだ胃内に硬い線維が触知されました(下写真黄色矢印)。
この線維は十二指腸へと入り込んでおり、空回腸まで及んでいるかもしれません。
十二指腸にメスを入れ、この線維の断端を鉗子で把持します。
ついでさらに下に位置する空腸近位端を引き出します。
写真にありますように空腸は中に入り込んだ線維物により、アコーディオンカーテンのように引っ張られて固まっています。
この空腸に切開をして、内容物を摘出することとしました。
このような線維状の異物を線状異物といいます。
ホクト君は腸閉塞の状態にあります。
線状異物は腸を強い力で牽引して、腸の粘膜を傷害します。
場合によっては、腸が壊死を起こすこともあり慎重に摘出します。
数か所にわたり、空腸を切開して線状異物をリレー式に摘出します。
随分長い繊維が空腸まで降りていました。
メスを入れた複数個所を縫合します。
空回腸の腸間膜には下写真の黄色矢印にします点状出血が認められます。
線状異物により牽引された空回腸及び腸間膜の血管が破たんして出血したものと思われます。
胃も縫合します。
腹腔内を何回も洗浄して閉腹します。
手術終了後のホクト君です。
摘出した胃腸内異物です。
下の黒い物体がヘッドホンの耳当てです。
軍手です。
下写真の黄色丸が空回腸までダメージを与えた線維状の異物です。
ボロボロになった雑巾の端切れのようです。
これらの異物は胃腸内で長らく停留すれば、胃腸に障害を与えますし、腸内フローラを乱して腸内発酵を生じます。
その結果、腸内細菌の産生する毒素により腸性毒血症を引き起こし、ショック症状に至る場合もあります。
なぜこのような異物を摂食するのかは犬自身の性格や本能に根差す部分もあると思います。
しかしながら、口の届く範囲に食べて問題を起こしそうな物体は下げておくこと。
これが一番大切なことです。
異物誤飲は飼い主様の責任です。
退院時のホクト君です。
お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
本日ご紹介しますのは、異物誤飲の症例です。
毎回、各種の異物を犬は誤飲しますが今回は大型犬です。
大型犬の場合、一度に多量の異物を誤飲してしまうケースも多く、また常習的に誤飲する犬もいます。
シベリアンハスキーのホクト君(雄、10歳8か月)は軍手を飲み込んだとのことで他院にかかっていたのですが、嘔吐が続き良くならないとのことで当院を受診されました。
飲み込んだ異物にもよりますが、長い時間そのままで放置することは危険です。
エコー・レントゲンでお腹の中を確認しました。
下はレントゲン写真ですが、黄色丸の胃内には何か異物が存在しているのは明らかです。
加えて黄色矢印が示している十二指腸から空回腸の領域にはガスが貯留しています。
下写真は側面の状態ですが、黄色丸の胃には線維状の異物があるようです。
さらに赤丸の空回腸にはまた別の異物があるようです。
ホクト君は異物を誤飲してから数日は経過しているそうなので、早速試験的開腹を行うこととなりました。
気管挿管を行います。
大型犬のシベリアンハスキーなので手術台から頭一つ分はみ出してしまいます。
上腹部からメスを入れていきます。
最初に胃からアプローチします。
下写真の中央部に見えるのが胃です。
胃の4か所に支持糸をかけて胃にテンションを与えます。
血管があまり走行していない部位にメスを入れます。
胃切開直後に出てきたのは、黒い物体です。
摘出後に分かったのですが、ヘッドホンの耳当て(イヤーパッド)でした。
次に出てきたのは、飼主様も誤飲を認識していた軍手です。
この軍手を摘出して胃内はスッキリしたのですが、まだ胃内に硬い線維が触知されました(下写真黄色矢印)。
この線維は十二指腸へと入り込んでおり、空回腸まで及んでいるかもしれません。
十二指腸にメスを入れ、この線維の断端を鉗子で把持します。
ついでさらに下に位置する空腸近位端を引き出します。
写真にありますように空腸は中に入り込んだ線維物により、アコーディオンカーテンのように引っ張られて固まっています。
この空腸に切開をして、内容物を摘出することとしました。
このような線維状の異物を線状異物といいます。
ホクト君は腸閉塞の状態にあります。
線状異物は腸を強い力で牽引して、腸の粘膜を傷害します。
場合によっては、腸が壊死を起こすこともあり慎重に摘出します。
数か所にわたり、空腸を切開して線状異物をリレー式に摘出します。
随分長い繊維が空腸まで降りていました。
メスを入れた複数個所を縫合します。
空回腸の腸間膜には下写真の黄色矢印にします点状出血が認められます。
線状異物により牽引された空回腸及び腸間膜の血管が破たんして出血したものと思われます。
胃も縫合します。
腹腔内を何回も洗浄して閉腹します。
手術終了後のホクト君です。
摘出した胃腸内異物です。
下の黒い物体がヘッドホンの耳当てです。
軍手です。
下写真の黄色丸が空回腸までダメージを与えた線維状の異物です。
ボロボロになった雑巾の端切れのようです。
これらの異物は胃腸内で長らく停留すれば、胃腸に障害を与えますし、腸内フローラを乱して腸内発酵を生じます。
その結果、腸内細菌の産生する毒素により腸性毒血症を引き起こし、ショック症状に至る場合もあります。
なぜこのような異物を摂食するのかは犬自身の性格や本能に根差す部分もあると思います。
しかしながら、口の届く範囲に食べて問題を起こしそうな物体は下げておくこと。
これが一番大切なことです。
異物誤飲は飼い主様の責任です。
退院時のホクト君です。
お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
投稿者 もねペットクリニック | 記事URL
2024年2月19日 月曜日
犬の異物誤飲(おやつペースト用芯棒)
こんにちは 院長の伊藤です。
本日もご紹介しますのは、犬の異物誤飲の症例です。
当院のHP上に犬の疾病で異物誤飲シリーズを載せています。
犬がどんな異物を誤飲するかを皆様に知って頂き、誤飲予防の一助になればと思います。
柴犬の豆太君(2歳5か月齢、去勢済、4.3kg)はおやつ用のペーストを塗りつける芯棒(スティック)をかみ砕いて誤飲してしまったとのことで来院されました。
約4㎝位のプラスチック製の芯棒とのことです。
早速、レントゲン撮影を実施しました。
レントゲン写真の黄色丸が胃を示します。
特に下写真の側臥像で胃内(黄色丸)の横に波線の入った異物が存在しているのがお分かり頂けると思います。
今回、誤飲したと申告のあった異物の形状に非常に酷似してます。
異物の大きさから恐らくは十二指腸まで降りることは不可能です。
結局、胃を切開して異物を摘出することとなりました。
豆太君を全身麻酔します。
剣状突起直後から臍までをメスで正中切開します。
切開線直下に胃が垣間見えます。
胃を牽引したところです。
胃内には硬い異物が触知できます。
下写真のとおりに胃の漿膜面(外側部)に異物の波状の横線が浮かび上がって描出されています。
レントゲンで撮影した通りの長軸が4㎝位の異物です。
胃体部で血管走行の少ない部位にメスを入れます。
メスを入れた部位から外科鋏で胃の漿膜・筋層・粘膜面(全層)をカットしていきます。
胃の創面部を鉗子で優しく把持し広げます。
胃内に黄色を帯びた異物が認められます。
当初、簡単に摘出できると見積もっていたのですが、胃の粘膜面に異物のヒダが食い込んで、思うように摘出が出来ません。
なるべく胃の切開ラインは広げることなく異物を取り出したいのですが、力を加えて牽引すると胃が裂けそうな感じです。
時間を掛けながら、慎重に少しづつ異物を胃内から引き出しました。
やっと摘出出来ました。
次に胃の閉鎖を行います。
胃切開した部位は二重縫合で閉鎖します。
私の場合、まず第一層目は単純連続縫合を行います。
下写真がその単純連続縫合です。
漿膜、筋層、粘膜下織まで全層貫通して針を入れます。
単純連続縫合が終了したところです。
次に第二層目は、結節レンベルト縫合を実施します。
漿膜・筋層までに針を入れて縫合します。
これで胃の閉鎖は終了です。
二重縫合法は創部の止血・漿膜の接着に優れているとされます。
合成吸収糸で腹膜・筋肉層を縫合します。
最後に皮膚をナイロン糸で縫合します。
これで豆太君の手術は終了です。
全身麻酔から覚醒したばかりの豆太君です。
スティックに塗布するペーストがおいしくて、スティックの先端部をまるごと噛み切って誤飲したようです。
この異物のヒダ状の形状もあって、胃の粘膜面にしっかり食い込んでいました。
早急に胃切開で摘出できて良かったと思われます。
下写真が摘出した異物です。
綺麗に洗浄した後の異物です。
豆太君は経過良好で1週間後に退院されました。
術後2週間目に抜糸で来院された豆太君です。
異物誤飲は飼主様の責任です。
異物をペットの口の届く場所の置かないこと、摂食する機会をなくすことを心がけて下さい。
当院の患者様で、異物誤飲で3回摘出手術を実施したケースがあります。
豆太君、お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
本日もご紹介しますのは、犬の異物誤飲の症例です。
当院のHP上に犬の疾病で異物誤飲シリーズを載せています。
犬がどんな異物を誤飲するかを皆様に知って頂き、誤飲予防の一助になればと思います。
柴犬の豆太君(2歳5か月齢、去勢済、4.3kg)はおやつ用のペーストを塗りつける芯棒(スティック)をかみ砕いて誤飲してしまったとのことで来院されました。
約4㎝位のプラスチック製の芯棒とのことです。
早速、レントゲン撮影を実施しました。
レントゲン写真の黄色丸が胃を示します。
特に下写真の側臥像で胃内(黄色丸)の横に波線の入った異物が存在しているのがお分かり頂けると思います。
今回、誤飲したと申告のあった異物の形状に非常に酷似してます。
異物の大きさから恐らくは十二指腸まで降りることは不可能です。
結局、胃を切開して異物を摘出することとなりました。
豆太君を全身麻酔します。
剣状突起直後から臍までをメスで正中切開します。
切開線直下に胃が垣間見えます。
胃を牽引したところです。
胃内には硬い異物が触知できます。
下写真のとおりに胃の漿膜面(外側部)に異物の波状の横線が浮かび上がって描出されています。
レントゲンで撮影した通りの長軸が4㎝位の異物です。
胃体部で血管走行の少ない部位にメスを入れます。
メスを入れた部位から外科鋏で胃の漿膜・筋層・粘膜面(全層)をカットしていきます。
胃の創面部を鉗子で優しく把持し広げます。
胃内に黄色を帯びた異物が認められます。
当初、簡単に摘出できると見積もっていたのですが、胃の粘膜面に異物のヒダが食い込んで、思うように摘出が出来ません。
なるべく胃の切開ラインは広げることなく異物を取り出したいのですが、力を加えて牽引すると胃が裂けそうな感じです。
時間を掛けながら、慎重に少しづつ異物を胃内から引き出しました。
やっと摘出出来ました。
次に胃の閉鎖を行います。
胃切開した部位は二重縫合で閉鎖します。
私の場合、まず第一層目は単純連続縫合を行います。
下写真がその単純連続縫合です。
漿膜、筋層、粘膜下織まで全層貫通して針を入れます。
単純連続縫合が終了したところです。
次に第二層目は、結節レンベルト縫合を実施します。
漿膜・筋層までに針を入れて縫合します。
これで胃の閉鎖は終了です。
二重縫合法は創部の止血・漿膜の接着に優れているとされます。
合成吸収糸で腹膜・筋肉層を縫合します。
最後に皮膚をナイロン糸で縫合します。
これで豆太君の手術は終了です。
全身麻酔から覚醒したばかりの豆太君です。
スティックに塗布するペーストがおいしくて、スティックの先端部をまるごと噛み切って誤飲したようです。
この異物のヒダ状の形状もあって、胃の粘膜面にしっかり食い込んでいました。
早急に胃切開で摘出できて良かったと思われます。
下写真が摘出した異物です。
綺麗に洗浄した後の異物です。
豆太君は経過良好で1週間後に退院されました。
術後2週間目に抜糸で来院された豆太君です。
異物誤飲は飼主様の責任です。
異物をペットの口の届く場所の置かないこと、摂食する機会をなくすことを心がけて下さい。
当院の患者様で、異物誤飲で3回摘出手術を実施したケースがあります。
豆太君、お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
投稿者 もねペットクリニック | 記事URL
2024年2月18日 日曜日
犬の異物誤飲(小石・砂利)
こんにちは 院長の伊藤です。
犬は、無分別に色々な異物を誤飲します。
飼い主の皆様にどんな異物を飲み込んでしまうのか注意を喚起するためにも、ブログ記事に異物誤飲の項目を作りました。
これまでに21例の異物誤飲の症例をご紹介してきましたが、今回は大量の小石を飲み込んだ症例です。
その詳細は、当院HPの犬の症例と治療例一覧の中の異物誤飲の項目をご覧ください。
パグのレオ君(7歳4か月齢、去勢済、体重7.5kg)は健診で心臓のチェックのため来院されました。
心臓の肥大などを確認のためレントゲンを撮ったのですが、腸内に石と思しき異物を認めました。
下写真の空回腸内の白く描出されているのが異物です。
様々な大きさの小石が確認されます。
レオ君は今までにも散歩中に砂利などを口にする癖のあるタイプだそうです。
小石も数個ならば、便中に排泄されるか、要経過観察もありと思います。
はたして、今回この多くの石を排泄しきれるものか悩んでしまいます。
飼い主様と今後のことを話し合って、腸閉塞(イレウス)による腸壊死を回避するためにも、異物を摘出することとなりました。
レオ君に全身麻酔を施します。
腹部の正中線にメスで割を入れて行きます。
小石が詰まっていると思われる空腸です。
下は患部を拡大した写真です。
ちなみに小腸は腹腔内最長の消化管で、体長の約3.5~4.5倍の長さがあります。
空腸は小腸の大部分を占め、空(から)であることが多いため空腸という名がつけられたと言われています。
石が詰まっている部位にメスを入れます。
腸管壊死は認められませんので、腸切開による異物摘出手術を実施します。
鋏で漿膜から粘膜まで全層を切開します。
腸内から異物が顔を出しました。
鉗子で一つづつ石を摘出していきます。
数としては、かなりの小石・砂利が詰まっていますので、すべてを摘出するのは大変です。
空腸の全層を単純結紮します。
この部位での縫合は終了です。
さらに空腸の遠位端にも小石が詰まっている部位がありました。
下写真の黄色丸が血行不良で、腸管の若干のうっ血が認められます。
小石が詰まっている部位を少しずらして、健康な腸管に切開を入れます。
腸内の小石を一つづつ優しく押し出して摘出を続けます。
下写真のような小石がこの部位にも大量に詰まっています。
最初に切開した部位よりもこちらは多くの小石が詰まっていましたので、腸管の管腔径の狭窄を防ぐために欠損部を横断するように縫合していきます。
縫合が終了し、生理食塩水で念入りに縫合部を洗浄します。
レオ君の空回腸の全容です。
黄色丸は最後に切開・縫合した部位です。
腸を腹腔内に戻します。
麻酔から覚醒したばかりのレオ君です。
意識が戻り、エリザベスカラーを装着されました。
今回、摘出した小石・砂利の一部です。
摘出した小石・砂利を洗浄して並べてみました..
全部で大小合わせて128個ありました。
レオ君の術後の経過は良好で排便も問題なく出来るようになりました。
退院時のレオ君です。
異物誤飲傾向のある犬は、何度となく繰り返します。
今回はたまたまレントゲン撮影で発覚しましたが、今後もご注意いただく必要があります。
レオ君、お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
犬は、無分別に色々な異物を誤飲します。
飼い主の皆様にどんな異物を飲み込んでしまうのか注意を喚起するためにも、ブログ記事に異物誤飲の項目を作りました。
これまでに21例の異物誤飲の症例をご紹介してきましたが、今回は大量の小石を飲み込んだ症例です。
その詳細は、当院HPの犬の症例と治療例一覧の中の異物誤飲の項目をご覧ください。
パグのレオ君(7歳4か月齢、去勢済、体重7.5kg)は健診で心臓のチェックのため来院されました。
心臓の肥大などを確認のためレントゲンを撮ったのですが、腸内に石と思しき異物を認めました。
下写真の空回腸内の白く描出されているのが異物です。
様々な大きさの小石が確認されます。
レオ君は今までにも散歩中に砂利などを口にする癖のあるタイプだそうです。
小石も数個ならば、便中に排泄されるか、要経過観察もありと思います。
はたして、今回この多くの石を排泄しきれるものか悩んでしまいます。
飼い主様と今後のことを話し合って、腸閉塞(イレウス)による腸壊死を回避するためにも、異物を摘出することとなりました。
レオ君に全身麻酔を施します。
腹部の正中線にメスで割を入れて行きます。
小石が詰まっていると思われる空腸です。
下は患部を拡大した写真です。
ちなみに小腸は腹腔内最長の消化管で、体長の約3.5~4.5倍の長さがあります。
空腸は小腸の大部分を占め、空(から)であることが多いため空腸という名がつけられたと言われています。
石が詰まっている部位にメスを入れます。
腸管壊死は認められませんので、腸切開による異物摘出手術を実施します。
鋏で漿膜から粘膜まで全層を切開します。
腸内から異物が顔を出しました。
鉗子で一つづつ石を摘出していきます。
数としては、かなりの小石・砂利が詰まっていますので、すべてを摘出するのは大変です。
空腸の全層を単純結紮します。
この部位での縫合は終了です。
さらに空腸の遠位端にも小石が詰まっている部位がありました。
下写真の黄色丸が血行不良で、腸管の若干のうっ血が認められます。
小石が詰まっている部位を少しずらして、健康な腸管に切開を入れます。
腸内の小石を一つづつ優しく押し出して摘出を続けます。
下写真のような小石がこの部位にも大量に詰まっています。
最初に切開した部位よりもこちらは多くの小石が詰まっていましたので、腸管の管腔径の狭窄を防ぐために欠損部を横断するように縫合していきます。
縫合が終了し、生理食塩水で念入りに縫合部を洗浄します。
レオ君の空回腸の全容です。
黄色丸は最後に切開・縫合した部位です。
腸を腹腔内に戻します。
麻酔から覚醒したばかりのレオ君です。
意識が戻り、エリザベスカラーを装着されました。
今回、摘出した小石・砂利の一部です。
摘出した小石・砂利を洗浄して並べてみました..
全部で大小合わせて128個ありました。
レオ君の術後の経過は良好で排便も問題なく出来るようになりました。
退院時のレオ君です。
異物誤飲傾向のある犬は、何度となく繰り返します。
今回はたまたまレントゲン撮影で発覚しましたが、今後もご注意いただく必要があります。
レオ君、お疲れ様でした!
にほんブログ村ランキングにエントリーしています。
にほんブログ村
宜しかったら、上記バナーをクリックして頂けるとブログ更新の励みとなります。
投稿者 もねペットクリニック | 記事URL