
去勢・避妊

※去勢・避妊をご希望の方は予約制となりますので、まずはお電話で診療時間内にお問い合わせ下さい。
去勢・避妊手術による最大のメリット



去勢・避妊手術による最大のメリットは、発情に伴うストレスから開放されることです。
たとえば、雄犬には発情期はなく、発情中の雌犬の匂いで誘われ、雌犬がOKならば雄はいつでも交尾可能です。
発情した雌犬の匂いは2キロ四方に届くといわれています。
雌犬の匂いをキャッチした雄犬は悩ましく遠吠えを繰り返したり、脱走して雌犬に近づこうとしたり、近所の雄と喧嘩をしたりすることがあります。雌犬は発情期になると発情出血が始まり、飼い主様の手間も増えます。雌犬が必死で子孫を残そうとするのと同じように、雄犬も必死になって自分の子孫を残そうとします。



雄猫は縄張り意識が強くそこら中に排尿をし、マーキングを行います。
雌猫は交尾による刺激があってから、初めて排卵し発情が終了します。
交尾刺激がなければ、短い周期で発情を繰り返します。
猫の発情は激しく、1晩中雄猫を探して鳴き続けることになります。
人間と彼らが生活するうえで、上記のストレスは、不要なものです。
避妊・去勢手術によって、精神的・肉体的ストレスが取り除かれ、感情のコントロールもできるようになり、安定した精神状態となります。
麻酔のリスク

去勢手術も避妊手術も、全身麻酔をかけて行います。
どうしても、全身麻酔のリスクは付きまとってしまいます。
当院ではそのリスクを最小限に抑えるために安全な麻酔薬の選択(ガス麻酔、イソフルラン使用)、手術前の身体検査、血液検査、手術中の生体情報モニターによる監視(心電図、呼吸、血圧、酸素分圧等)、術後のサポート等、できる限り安全な手術を行うよう努力しています。
どうしても、全身麻酔のリスクは付きまとってしまいます。
当院ではそのリスクを最小限に抑えるために安全な麻酔薬の選択(ガス麻酔、イソフルラン使用)、手術前の身体検査、血液検査、手術中の生体情報モニターによる監視(心電図、呼吸、血圧、酸素分圧等)、術後のサポート等、できる限り安全な手術を行うよう努力しています。
避妊手術で防げるメスの病気について


↑子宮の中に膿が溜まっていました。
子宮の中に膿がたまる病気です。
発情を繰り返す度に、この病気にかかる可能性が高くなっていきます。
5~6歳頃から頻度が高くなり、水を飲む量が増えて、尿の量も増えます。
病状が進むと、元気食欲がなくなり、治療が遅れると、命を落とすことも珍しくありません。
子宮の中で大腸菌やブドウ球菌等が過剰に増殖し、膿が子宮の限界になるくらいまで溜まってしまいます。
全身性の感染症と考えたほうが良い病気です。細菌の作り出す毒素によるショック症状も引き起こす場合があります。
発情を繰り返す度に、この病気にかかる可能性が高くなっていきます。
5~6歳頃から頻度が高くなり、水を飲む量が増えて、尿の量も増えます。
病状が進むと、元気食欲がなくなり、治療が遅れると、命を落とすことも珍しくありません。
子宮の中で大腸菌やブドウ球菌等が過剰に増殖し、膿が子宮の限界になるくらいまで溜まってしまいます。
全身性の感染症と考えたほうが良い病気です。細菌の作り出す毒素によるショック症状も引き起こす場合があります。



↑おっぱいの近くにしこりがあり飼い主様が気づいてご来院しました。放っておくと、腫瘍はどんどん大きくなっていきます。
乳腺にしこりができて、気付きます。
犬猫の乳腺は8~10個あり、全ての乳腺がリンパ管でつながっていますから、そのすべてに腫瘍が飛び火して、拡大していく可能性があります。
乳腺腫瘍は、肺や肝臓に転移することが多く、肺に転移したら、呼吸困難を起こして、命を落とすことがあります。
また、腫瘍自体も、どんどん大きくなっていき、皮膚が破れて出血することがあります。
その傷は治らないため、出血は続き、そこから細菌が感染しないようにするため、日常の看護が必要となります。
犬猫の乳腺は8~10個あり、全ての乳腺がリンパ管でつながっていますから、そのすべてに腫瘍が飛び火して、拡大していく可能性があります。
乳腺腫瘍は、肺や肝臓に転移することが多く、肺に転移したら、呼吸困難を起こして、命を落とすことがあります。
また、腫瘍自体も、どんどん大きくなっていき、皮膚が破れて出血することがあります。
その傷は治らないため、出血は続き、そこから細菌が感染しないようにするため、日常の看護が必要となります。

治療方法は、手術による摘出しかありません。化学療法は思いのほか、効果はありません。
一つの乳腺にしか腫瘍ができていなくても、他の乳腺に転移する可能性が非常に高いため、腫瘍だけを取るのではなく、腫瘍のできた側の乳腺をすべて取り出すことが必要です。
最終的には、もう片側の乳腺もすべて取り出すのが理想的ですが、一度に両側の乳腺を取り出すのは、皮膚の欠損部が広くて、物理的に難しいため、2回以上の手術が必要になります。
犬の乳腺腫瘍は50%が悪性であり、猫はほぼ100%悪性です。
発情を繰り返す度に、乳腺腫瘍になる可能性が高くなるため、できるだけ若いうちに避妊手術をすることをお勧めします。
避妊手術の時期と乳腺腫瘍の発生率を調査した報告があります。
初回の発情前に避妊手術を行った場合、乳腺腫瘍の発生率は0.05%。
初回発情と2回目の発情の間の手術では8%。
2回目の発情後の手術では26%と報告されています。
残念ながら、高齢になってから避妊手術をした場合、乳腺腫瘍になる可能性はずいぶんと高くなります。