症例と治療例一覧

マダニ・ノミダニ予防



マダニ・ノミダニ予防について

かゆいだけではすまない、ノミ・マダニの被害!!

ノミは、ペットにとってかゆみをひき起こすだけではなく、貧血や皮膚炎、爪実条虫の感染の原因になります。また、マダニは貧血以外にも犬バベシア症や人にも感染するライム病など媒介すると言われています。これらの被害からペットを守るためには、ノミやマダニについて正しい知識を身につけ、定期的な対策が必要です。



マダニ予防について

マダニは気づかないうちに、皮膚や被毛に付着しています。吸血するときに起こる「貧血」以外に、マダニが出す「マダニの唾液」
の中にウィルスや菌が含まれている場合があり、体内に侵入し感染することで動物も人も重大な被害がおこります。
大切な家族がマダニで苦しむ前に、また広げてしまうことがないように「マダニの定期予防」をペット社会のマナーにしていきましょう。

マダニ生態

マダニには、日本に10種類以上生息していると言われてます。
そのマダニは、藪・草むらなどに生息し寄生する為、家の庭や公園・川原など身近な場所に潜んでいます。
目のふち、耳の付け根、頬、肩、前足に寄生することが多く、ときには、足の裏にも見つかります。普通は2~3匹の寄生ですが、ときには1匹の犬に「数十匹~数百匹」も寄生していることがあります。
マダニは接着剤の働きをするセメント様物質を注入し、差し込まれた口下片を傷口に固定しますので、これを取り除くのは容易ではありません。また、マダニはしっかりと宿主に取り付いて数日間は離れませんので、早期発見・早期治療を行う事が必要です。

マダニの被害

動物がマダニに刺されると、激しいかゆみによる精神的ストレスを受けますが、それ以外にも重大な被害がたくさん起こります。

1.犬バベシア症
バベシア原虫は犬の赤血球に寄生し赤血球を破壊するため、感染すると重度の貧血に陥ります。
発熱や黄疸、尿が褐色になったり、嘔吐や下痢、さらには関節痛が起こり、犬や猫の身体全体が痛くなります。
犬にも猫にも多く見られる病気で状態によっては死に至る病気です。

5.Q熱<コクシエラ菌>
犬の場合は、不顕性感染(ウイルスに感染しているけれども症状が出ない状態)。
人では、インフルエンザに似た高熱や呼吸器症状、肺炎などが起こることがあります。

2.猫ヘモバルトネラ症
マダニやノミが媒介する感染症。ネコの赤血球表面に寄生するヘモバルトネラが原因でバベシアと同様に貧血、黄胆、元気喪失、食欲不振、身体全体が痛くなり嘔吐も見られます。特に猫が多いです。

6.エールリヒア症<リケッチア>
犬は急性の場合、発熱、鼻汁、流涙、食欲不振、元気消失、貧血。
人では、発熱、頭痛、関節痛、倦怠感、呼吸困難が起こることがあります。

3.ライム病
犬の場合は、神経症状・発熱・食欲不振。人では、皮膚症状・神経症状・関節炎などが見られる。
人では、赤い丘疹(咬まれた部分を中心とする遊走性紅斑)や発熱、関節痛などが起こることがあります。

7. ノミアレルギー性皮膚炎
マダニの唾液がアレルゲンとなり、犬・猫、人と共に、強いかゆみなどを引き起こします。

4.日本紅斑熱<リケッチア>
犬の場合は無症状ですが、人では頭痛、発熱、倦怠感など起こします。

8.ダニ麻痺症
マダニは種類によって唾液中に毒性物質を産生するものがいます。そうしたマダニに吸血され、毒性物質が体内に注入されると、神経障害(弛緩性麻痺)を引き起こします。

症例と治療例一覧

ノミダニ予防について

昨今のペットブームとともに、ペットと同居可の集合住宅が増加。ペットと共生する環境が整いつつあります。一度駆除しても、卵や幼虫が部屋に潜んでいたり、散歩の際に新たに寄生されてしまう「ノミ」。
そのことで、「ペットにノミをうつしてしまっていた」「猫ひっかき病や瓜実条虫の原因をつくってしまった」という事態につながるのです。大切な家族がノミで苦しむ前に、また広げてしまうことがないように「ノミの定期予防」をペット社会のマナーにしていきましょう。

ノミダニ生態

ノミは一度寄生すると素早く吸血を開始し、24時間~48時間以内に産卵(1日平均30個)します。その後も、体表上にとどまり、吸血と産卵をくり返して、通常1~2カ月で一生を終えます。ノミの成虫が犬・猫の体表で過ごすのは、生涯で見るとほんの一瞬にすぎません。多くは犬・猫の周囲(飼育環境)で過ごしています。またノミは、犬・猫の小腸に寄生する「寄生虫:爪実条虫」が寄生している確率が高く、部屋にいるノミがペットの体内に入る事で成長していきます。その為、ペットに寄生したノミだけではなく、部屋のいたるところに潜んでいるノミも駆除してく事が必要です!

ノミダニの被害

動物がノミに刺されると、激しいかゆみによる精神的ストレスを受けますが、それ以外にも重大な被害がたくさん起こります。

1. 貧血
1匹1匹のノミが血を吸う量は少なくても大量のノミの寄生を受けると、特に子犬・猫では貧血をおこす危険性があります。

4. 瓜実条虫(サナダムシ)感染
体長50cm以上になることもあるサナダムシ。ノミの幼虫が「条虫の卵」を食べることで、ノミの体内で条虫が発育します。
条虫が寄生したノミ(成虫)を犬や猫がグルーミングなどで食べてしまうことにより小腸に寄生し、下痢や嘔吐の原因になります。
人では、子どもがノミを潰した手をなめるなどして感染する例が多く報告されています。

2. ノミアレルギー性皮膚炎
ノミによる吸血が繰り返されるとアレルギー状態となり、皮膚炎をおこすことがあります。激しいかゆみ・湿疹・脱毛(腰まわり・尾の付け根など)がおこります。
人も吸血されると激しいかゆみ・湿疹症状などを起こします。

5.猫ヘモバルトネラ症 (バルトネラ症)感染
ノミが媒介するバルトネラ菌が感染することにより貧血、元気消失、体重減少、食欲不振等の症状が現れます。
ウイルス感染や色々なストレスを受けると症状が悪化します。人では、猫のツメや口腔内を経由し、引っかかれたり、咬まれたりすることで感染。「猫ひっかき病」を発症し、リンパ節の炎症や発熱を引き起こします。

3. 細菌の二次感染
ノミに刺された場所を掻きむしってできた傷に、細菌が入り傷が化膿してしまうことがあります。

などの被害があります。

症例と治療例一覧

当院のマダニ・ノミダニ予防薬について

ノミは、ペットにとってかゆみをひき起こすだけではなく、貧血や皮膚炎、爪実条虫の感染の原因になります。また、マダニは貧血以外にも犬バベシア症や人にも感染するライム病など媒介すると言われています。これらの被害からペットを守るためには、ノミやマダニについて正しい知識を身につけ、定期的な対策が必要です。
当院は、飼い主様とご相談の上、愛犬・猫・フェレットに合わせた予防薬を処方致します。

当院では
「スポットタイプ」「ソフトチュアブル」「錠剤」
の用意があります。




予防のタイミング

東浦町周辺は、ほぼ1年間、毎月1回の予防薬の処方が必要です。

室内飼いの犬・猫も散歩時や人の服や靴などからも「ノミダニ」を寄せてしまうことがあります。
薬のみの処方も出来ますが(体重確認の上)、健康診断と合わせてご来院されることをおススメします。