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カメレオンの疾病

カメレオンの眼病

カメレオンの眼球は円錐状のまぶたに覆われて、大きく突出しています。
この眼球で360°全方向を、左右別々の眼球で捉える事ができます。
樹上の葉の茂みから眼だけを動かして、獲物に気づかれることなく捕捉することが可能です。

そんな高性能な眼球ですが病気になることも多いです。
まぶたの中にゴミ等が入り込んで、角膜の損傷を受けることもあります。
あるいはウィルス・細菌の感染によって、結膜炎になったりもします。
この点では哺乳類とあまり変わりありません。

しかし、この眼球を保護するまぶたが曲者です。
犬猫のようにまぶたを拡げて眼球の詳細を検眼鏡で調べることすら困難です。

今回、ご紹介するのは片眼が眼病になったパンサーカメレオンです。
まずは健常な側の眼です。



次は病気の側の眼です。



まぶたは大きく腫れあがり、眼球はまぶたの中に入り込んで見えなくなっています。
まぶたの中を生食で洗浄して、抗生剤の点眼から治療を始めます。



眼球の状態がはっきりわかりませんので超音波診断で確認するのがベストかもしれません。
ペットとはいえ、カメレオンは野生動物です。
ストレスを最小にとどめ、治療していくことが重要なポイントだと思います。
現在、治療は進行形ですので治療経過はまたご報告します!


投稿者 院長 | 記事URL

カメレオンの直腸脱

爬虫類・両生類は直腸脱に陥るケースが多いです。
軟便・下痢便が続いたりすると腹圧をかけ、直後に直腸が脱出してしまいます。

今回、ご紹介するパンサーカメレオンは下痢便が続いた後に直腸脱に至ったケースです。
この赤い体色(タムレッド)は非常に魅力的ですね。
ちょうど尻尾の付け根あたりに肛門が位置していますが、ここから直腸が脱出しています。





この脱出している直腸に局所麻酔用キシロカインゼリーを塗布して、シリンジを用いて正しい位置に整復します。




これだけでは、再脱出してしまいますから安定化のため、肛門の端の方を一針縫合します。
これで直腸の脱出がなければ、治療は終了です。




投稿者 院長 | 記事URL

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