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異物誤飲/犬

2012年2月29日 水曜日

犬の異物誤飲(その2)

フレンチブルドッグのカミュ君はボールを誤飲したとのことで来院されました。

当初、直径3cm位のボールと伺っておりましたので嘔吐をさせる薬を飲んでもらい、吐き出してくれたら良いかなと悠長に構えていました。

何度も餌付くのですが、なかなかボールらしきものは出てきません。

ひとまずレントゲン撮影を実施しました。

するとしっかり、測定すると直径6cmものボールが胃内に納まっておりました。

これがそのレントゲン像です。






本人はケロッとしていまして、特にお腹が痛い感じもありません。





6cmというとかなり大きな異物なんですが、フレンチは食道も太く、勢いで飲み込んでしまったようです。

結局、カミュ君は胃切開手術を受けることとなりました。

本人はそれほどの緊迫感も無いまま、手術室へ向かいます。

下の写真はカミュ君の手術の模様です。







これが摘出したボールです。



術後はしばらくは流動食の生活が待っています。

多くの異物誤飲犬は入院中ダイエットをして、スリムな体になって退院されます。

実際、異物を飲み込むのはあっと言う間のことです。

この瞬間を注意してみている飼い主様はまずいません。

飲み込まれたのに気付いて、吐かせようとすれば、本人は取られたくないから嚥下してしまう。

過去の手術した犬達はみなこんなストーリー展開です。

そして異物誤飲する犬はその後も何度となく誤飲を繰り返します。

飼い主様がこの子は誤飲する子なんだという、意識を持って接して下さい。

もし異物(おもちゃ)で遊ばせる時は最大限の注意を払って下さいね!

最後に元気に退院されたカミュ君です。







異物誤飲っておそろしいsign03
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投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

2011年8月15日 月曜日

犬の異物誤飲

犬の異物誤飲は日常的に遭遇します。
飼い主様が異物を飲んですぐにお連れ頂ければ、嘔吐させる薬を飲ませたりして異物を吐き出させることも可能です。
しかし、飼い主様が誤飲に気づかれず、そのまま時間が経過すれば腸閉塞(イレウス)という外科手術の対象となる疾病になってしまいます。
今回ご紹介するのは、どんぐりを食べたダックス君ですが、飼い主様が頻回にわたる嘔吐で下痢も併発するとのことで来院されました。
バリウム造影を実施したところ、小腸内で異物による完全閉塞が認められ、外科手術の適応となりました。
ダックスクラスの犬の場合、直径2cmを超える異物ですと腸閉塞の可能性は十分考えられます。
特に木の実(どんぐり)、桃の種、とうもろこしの芯あたりは要注意です。
開腹したところ、すでに閉塞部の小腸(8~9cm)は壊死を起こしており、その部分を切除して生きている小腸の端を吻合しなくてはなりませんでした。
腸を傷つけずに細心の注意で切除した腸の端と端を縫合します。
術後1週間で、ダックス君は元気に退院されました。
過去の患者様を見ますと、一度異物誤飲をした子は程度の差はあれ、何度も異物を口に入れる傾向が強いので十分にご注意下さい!当院では、異物誤飲で、ひとりで3回開腹手術を受けたわんちゃんがいます。


投稿者 もねペットクリニック | 記事URL

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