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鳥の疾病

サザナミインコの骨折

愛玩鳥の骨折は、日常的に遭遇することが多いです。

本日、ご紹介するのは骨折の部位が非常に悩ましい症例です。

サザナミインコのラムちゃんは肢を鳥かごのケージに引っ掛けてしまったようで、肢を拳上するとのことで来院されました。



よく診ますと、右足を床面に付けるのが辛いようでわずかに拳上していました。



骨折の可能性もあって、レントゲン撮影を実施しました。





上写真の黄色丸にありますように、大腿骨と脛骨を連結している靭帯が断裂し、加えて大腿骨遠位端が割れています。

一般には、脛骨骨折や中足骨骨折は発症率が高いのですが、ラムちゃんのようなケースは初めての経験です。

鳥の骨折は、注射針を骨髄ピンの代わりに用いて骨折部を固定する方法やあるいは副木とテーピングを併用して骨折部を固定する方法を採ることが多いです。

今回は大腿骨と脛骨を注射針で固定してしまうと、関節が不動化することで、健常な反対側との肢とのバランスが取れずに止まり木に停まった状態から餌を摂ることが出来なくなります。

止まり木に止まることもストレスになるかもしれません。

結局、患部に副木を当ててテーピングを行いました。





偽関節が形成され、将来ある程度の関節が稼働してくれたらと思います。

鳥は2本肢で全体重を支え、加えて止まり木に多くの時間停まっていますので、肢が使えなくなると言いうことは、場合によっては
死に結びつくこともあります。



今後の経過観察が重要なラムちゃんです。





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投稿者 院長 | 記事URL

オカメインコの腹壁損傷

インコに比較的多い疾患に腹部ヘルニアがあります。

これは、何らかの原因で腹筋が裂けてしまい、腸腹膜や腸腹腔内容物が皮下に脱出して、袋状のヘルニア嚢ができる疾病です。

その状態は、腹部の中央部が下に向かって突出したように見えます。


本日ご紹介しますオカメインコのモカちゃんは、以前からこの腹部ヘルニアがあったのですが、どうも総排泄口から卵管が飛び出したとのことで来院されました。



よくよく見ますと卵管脱ではなくて、腹部の皮膚から腹筋が裂けて腸が脱出している状態です。

すぐに腹部を縫合しなくてはならない事態でした。

早速、全身麻酔を施します。





下写真の黄色丸が脱出してしまった腸です。

すでに色は黒ずんでおり、床面との干渉や自咬等の可能性もあります。



下写真の黄色丸が総排泄口(肛門)で赤矢印が脱出した腸です。



この脱出した腸の2か所が裂けており、そこから糞便が出ているのが判明しました。

この部分を吸収性縫合糸で縫合します(下写真黄色矢印)。



次に裂けている腹筋と脱出した腸とが癒着している部分がありましたので、薄皮を剥がすようなタッチで鉗子で剥離していきます。





剥離がうまくできた所で腸を綺麗に洗浄して、腹筋と皮膚を縫合します。







上写真が皮膚縫合が完了したところです。

見た目、腹部が突出しているのがお分かり頂けると思います。

今回の原因となった腹部ヘルニアは整復できませんでしたので、以前からの腹部下垂(突出)状態はそのままです。

可能であれば整復したかったのですが、腸の損傷もありヘルニア孔をトリミングできませんでした。

全身麻酔の覚醒も問題なく手術は完了しました。



あとは患部が床面との接触による干渉を防ぐために、床材を衛生的なテッシュペーパーやシーツで統一していただき、自咬に注意が必要となります。


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投稿者 院長 | 記事URL

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