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2024年6月 7日 金曜日

猫の子宮蓄膿症(その2)


こんにちは 院長の伊藤です。

本日、猫の子宮蓄膿症をご紹介させて頂きます。

犬の子宮蓄膿症と比較して、猫の子宮蓄膿症はそれほど多くは遭遇しないと思います。

猫の飼主様からすれば、子宮蓄膿症になるとどんな症状が現れるのか関心をお持ちと思いますので再度コメントします。



猫のミナちゃん(7歳9か月、雌)は陰部から血の混ざったおりものがたくさん出てくるとのことで来院されました。



陰部を見ますと血液の混ざった膿が出ています。



早速、レントゲン撮影を実施しました。



下写真・黄色丸で異常な患部を示します。

太くしたソーセージのようなものが黄色丸内にあふれているのがお分かりいただけると思います。

このソーセージにあたるものが子宮です。







結果、子宮蓄膿症と診断しました。

血液検査の結果、脱水症状と白血球数が23,000/μlと少し高いくらいで麻酔にも十分対応できると判断しました。

子宮蓄膿症は全身感染症とみるべきで早急に対処しないと命に関わります。

早速、子宮摘出手術を実施することとなりました。

全身麻酔をします。



全身麻酔下のミナちゃんの下腹部ですが、少し膨隆しているのが分かると思います。



開腹直後、膿で膨満した子宮が飛び出してきました。

メスのサイズと比較しても子宮が大きく腫れています。



バイクランプで卵巣動静脈を速攻でシーリングして子宮を摘出します。



避妊手術と異なり、膿を腹腔内に漏らさないように確実に子宮を摘出しなければなりません。

麻酔覚醒直後のミナちゃんです。



摘出した子宮です。



しばらく入院して頂いて、ミナちゃんは無事退院されました。



一般に避妊手術をしていない犬も猫も、シニア世代と言われる7歳以降になると子宮蓄膿症を発症するケースが当院では多いようです。

陰部から血様おりものが出てくる、水をたくさん飲むようになった、嘔吐をする、下腹部が腫れているなどの症状が出て来ましたら、子宮蓄膿症の可能性があります。

0歳児のうちに避妊手術を出来る限る受けて、子宮蓄膿症を未然に防いで頂きたく思います。

手術は無事成功しても、術後に子宮内にいた細菌が全身に回ってDIC(播種性血管内凝固症候群)や敗血症に至るケースも経験しておりますので要注意ですね!

ミナちゃん、お疲れさまでした!



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投稿者 もねペットクリニック

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