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スタッフブログ

2016年1月13日 水曜日

新米獣医師カーリーのつぶやき-part61~虫の活動時期について~-

明けましておめでとうございます。

獣医師の苅谷です。

今日から週末にかけえては少し冷え込んで寒いそうですが、年明けからは平均気温が3℃ほど高く、冬らしくない温かさでした。

そんな暖冬傾向の中、温かくなってくると活動を始める蚊やノミなどの虫の活動に関することについてお話しします。





まず蚊についてです。

蚊は寒くなった冬は卵などの形態で越冬をします。

だんだんと暖かくなってくると孵化するわけですが、気温が10℃以下だと孵化する割合は5%以下ですが、15℃だと約10%、20℃になってくるとその倍以上の割合で卵が孵化してきます。

また蚊が吸血を行うタイミングは産卵をする雌の成虫のみで、気温が15℃以上になってくると吸血行動を始め、25℃以上になるとさらに吸血行動は活発になります。





次にノミについてです。

ノミも蚊と同様に越冬するには卵や蛹といった形態をとり、おおよそ13℃ほどで卵は孵化し、成虫は繁殖をし始めます。

ただ蚊と違う点はノミが潜んでいる場所(草むらの裏など日の当たらない場所など)、生活する場所が違います。

蚊の場合、幼虫はいわゆるボウフラであるため、水が必要となります。

加えて成虫になったとしても産卵期の雌以外は花などの蜜を食餌としているため、そとの環境が揃いにくいという点があります。

一方、ノミの場合ですと生育する際には成虫の糞や共食いなど食餌には困らず、特に日向でなく、水が必要などの条件がありません。

もし冬でもお散歩に行ったときに草むらに入り、草むらの裏のノミの卵や蛹を家に持ち帰ってしまった場合、室内の温度は低くとも10~13℃はあるため、室内でノミが活動をし始めます。

更に暖房機器を使い始めるとノミの活動性は増してしまいます。

そのためノミ予防に関しては卵の孵化を阻止するという意味でも冬の間も予防していただく必要があるということになります。





最後にマダニについてお話しします。

マダニは季節自体関係なく活動しています。

寒くても活動はしており、特に外気温が15℃を超えてくると活発になってきます。

その活動性が高まる時期としては二つの時期があり、春から夏の時期と初秋の時期です。

春から夏の時期はマダニの成ダニが繁殖するため、活動性が一番高く、初秋の時期は夏頃産卵されたマダニの卵が孵化し、幼ダニがたくさん出てきます。

越冬する際にはこの幼ダニや成長した若ダニが草むらの裏に潜んでおり、獲物が来た場合吸血行動に移ります。

以上のことを踏まえて、年中マダニに噛みつかれる可能性があるので年中の予防が必要となってきますね。

今年は暖冬傾向であるといわれており、冬だからといってノミやマダニに対して油断をしていると吸血される危険性がより高くなります。

以前もお話ししましたが、吸血をする虫は色々な感染症を媒介することが知られています。

そのような感染症を防ぐためにも予防に関してはしっかりとしていただきたいと思います。

今回は以上で終わります。

予防は油断しちゃだめだなと思った方は



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投稿者 ブログ担当スタッフ

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