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スタッフブログ

2015年7月 1日 水曜日

新米獣医師カーリーのつぶやき-part42-~薬の相互作用~

こんにちは、獣医師の苅谷です。

現在東海地方は梅雨の真っ只中で最近の夜は肌寒い日もありますね。

風邪をひかないように注意が必要ですね。


今回は薬を複数使用すると起こりうる作用についてお話しします。

まず薬を複数しようすることで起こりうるものとして

1.薬の効果を高める効果

2.薬の副作用の発現しやすくなる効果

3.薬の効果を下げてしまう効果

があります。


1の効果で代表的な物ととして抗生剤が挙げられます。

抗生剤の細菌に対する効く部分の違いを利用して本来ならば1+1=2の効果のところをそれ以上の効果があるところまで持っていくことができます。





さて2についてですが・・・

薬にも使用する組み合わせが悪いと副作用が強く出てしまいます。

薬も量を間違えれば毒となってしまうということはご存知だと思います。

薬を複数使うことで薬の効果を高めることもあればその副作用も出やすくなります。

その代表例について少し上げていきます。

まずかなり有名なものとして抗炎症・鎮痛薬として使用されるステイロイド剤とNSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛剤)があります。

痒みでステロイド剤を使用し、痛みでNSAIDsを使用してしまうと消化管潰瘍(特に胃)を起こしてしまいます。

なぜこのようなことが起こってしまうのかというと痛みを抑える経路において、この2剤を使用することで二重に抑えてしまいます。

この経路では痛みに関することだけではなく、その他の胃粘膜を保護といった体の恒常性を保つ作用などにも関係しています。

単独であれば、消化管潰瘍が起こるまではならないのですが、やはりこの2剤の併用によってその効果が増強され、消化管潰瘍がより起こりやすくなってしまいます。





またある種の抗生剤には肝臓での解毒における薬を代謝する酵素を阻害してしまうものもあります。

通常の薬容量では特に問題にならない薬でも肝臓での酵素による代謝―解毒が十分にできず副作用が出てしまうこともあります。

最後に3についてですが・・・

こちらは先ほどの肝臓の代謝酵素の阻害とは逆にある種の薬が代謝酵素を誘導して、薬の解毒が進んでしまうため、薬を効き目が悪くなってしまいます。

抗てんかん薬でよく使われているフェノバルビタールがこれにあたり、この薬の投薬している子はほかの薬との組み合わせに注意が必要です。


このように複数の薬を使用することでより良い効果をもたらすこともあれば、ひどい副作用が出たり、薬の効きがいまいちになったりします。





もし診察時に現在服用している薬があるならばその時にお伝え下さい。

それによって処方できる薬が変わってきますのでよろしくお願いします。

薬は慎重に使わないといけないなと思った方は



こちらupwardleftクリックをよろしくお願いします。

投稿者 ブログ担当スタッフ

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