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スタッフブログ

2015年3月19日 木曜日

新米獣医師のつぶやき-part33-~外耳炎~

こんにちは、獣医師の苅谷です。

最近は花粉も飛び始めて花粉症の薬とティッシュが手放せない今日この頃です。

薬の副作用で少し眠くなることや薬が切れてくると眼がかゆくなったり、鼻水が出てくるのはやはり辛いですね。


本日は犬で多い外耳炎についてお話しします。

まずは耳の構造から説明します。

耳は大きく分けて外耳、中耳、内耳という構造に分けられます。

哺乳類の場合、基本的な構造は同じですが、犬の場合、外耳における外耳道の構造が少し私たち人と異なります。





この模型のピンク色の部分が犬の外耳道です。

犬の外耳道は縦方向の垂直外耳道と横方向の水平外耳道からなるLの字型の外耳道があります。

私たち人の場合だと、この横方向の水平外耳道に当たる部分のみです。

人と比べると犬の場合、外耳道は通気が悪いため、蒸れ易い構造だということが言えます。

これが外耳炎になる一つの要因です。

そして、外耳炎になる要因としての一つが耳垢の溜まりすぎによるものです。

本来耳垢は外からの異物を防ぐことに役立っていますが、溜まりすぎてしまうと音が聞こえずらくなったり、耳の中の一部の常在菌の栄養源となって、過剰増殖し作る毒素により外耳炎になります。





溜まりすぎた耳垢は取り除いていかなければならないのですが、犬の場合、Lの字の外耳道という構造上、このような検耳鏡という特殊な道具を使わなければ、奥の水平外耳道まで確認できません。

さらに一般的な耳掃除といえば綿棒ですが、犬の場合だと綿棒ではLの字の直角の部分までしか取り除けず、奥の水平外耳道の余分な耳垢は残ったままになります。

この耳垢を放置しておきますと栄養源となる耳垢、蒸れ易い環境ということにより耳の中の常在菌(毒素を出すものも含め)の1つが1晩で100万倍まで増殖し、昨日まで何ともなかったのに急に耳の内側が赤くなったり、気が狂ったように耳をかく仕草をし始めます。

更にこの状態を放置しておきますと外耳炎から中耳炎、内耳炎に波及したり、耳をかくことにより耳の血管が破たんして血がたまったりしてきます。

さて、奥のほうに溜まった耳垢はどのようにして取り除けばよいの?ということですが・・・

耳の洗浄液と耳のマッサージを用いて、洗浄液中に汚れを溶かして取り除いていきます。

ただし、この方法の耳掃除は、洗浄液の入れ方やマッサージの仕方を一つ間違えると鼓膜が破れてしまう可能性があるため、動物病院などこの方法の訓練を受けた者のもとで受けられることをお勧めします。





今回の外耳炎は定期的な耳掃除(だいたい1か月くらい)を行うことで防ぐことができます。

また一度外耳炎になってしまうと癖になり、何度も繰り返してしまうこともあります。

本人にとっては痛い、かゆいのつらい思いをすることとなるので耳の中の清潔を保つことは重要です。

加えて高温多湿になる時期(じめじめした夏や暖房機器によって暖められたお部屋のなかにいる寒い冬)は外耳炎になりやすくなるため注意が必要です。

耳の後ろ側を最近かきはじめた、耳から変な臭いがするという状態になっていると耳垢がたまってきたor外耳炎になりかかっているシグナルですので洗浄液による適切な耳掃除を受けましょう。


耳の中を清潔にしなきゃなと思った方は




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投稿者 ブログ担当スタッフ

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