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スタッフブログ

2014年12月14日 日曜日

新米獣医師のつぶやき-part24-~排尿障害~

こんにちは、新米獣医の苅谷です。

本日、日曜日は衆議院総選挙がありますね。

私は当日は選挙にいけないため、期日前投票に行ってきました。

選挙権を得てから色々と事情があり、選挙当日にはいけないことが多いですが、投票には欠かさず行っています。 

政治に関心があるないに関わらず、自分たちの国のことなので積極的に参加していきましょう。

今回はおしっこの出がおかしい‐排尿障害についてお話しします。


まず排尿障害とはですが・・・

決められたトイレの場所でおしっこができなくなった、尿漏れをするようになった、おしっこをしようとするけれど出ていない、おしっこの回数が増えたといったようなことが挙げられます。

さてこのような症状はどんな疾患に起因するのでしょうか?





いろいろと疾患はありますが・・・

椎間板ヘルニアや骨盤骨折といった排尿障害以外の症状が出るもの(震え、後肢麻痺など)を除けば、まずは尿の状態をみて判断していきます。

その中でやはり診療をしていて多いと感じているものは膀胱炎や尿路結石ですね。

どちらとも血尿や頻回尿、いつものトイレとは違う場所で排尿するといったことで来院されることが多く感じられます。

このふたつは尿の検査で結石であれば幾何学構造の結晶が出て、膀胱炎であれば細菌や膀胱粘膜の細胞や白血球といったものが認められます。



これはシュウ酸カルシウムの結晶体です。

正八面体の構造をしています。




またこの写真(ストラバイト結晶)のように結晶体はガラスの破片のように鋭利で膀胱の粘膜を傷つけるため、二次的に膀胱炎を起こします。

そして、この結晶体が膀胱で結石になると・・・



こちらはシュウ酸カルシウムの結石です。




そして、こちらはストラバイトの結石になります。

この大きさ結石ができている状態であるならば、少なからず尿路に小さな結石が詰まってほとんど尿が出なくなっている状態に近いため、尿毒症になってしまいます。

尿毒症は死に至る状態ですので、こうなる前に排尿時の異常に気が付き、治療をしていくことがとても重要です。


膀胱炎や尿路結石に比べてかなり少なく、滅多にないものにホルモン反応性失禁があります。

こちらは性ホルモンの血液中の濃度の低下によって、活動しているときは問題ないのですが、安静時や睡眠時に失禁してしまうものです。

最後に泌尿器の解剖学的異常ですが、これは先天的ーつまり遺伝的疾患です。

例えば、異所性尿管といった本来ならば腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に蓄えられて尿道、膣と順に出ていくのですが、腎臓からきた尿管が膀胱に連絡せず、膣に繋がってしまうため、尿失禁が起こってしまいます。

この疾患の好発犬種はありますが、遺伝疾患なので交配の管理がちゃんとなされていれば、そうそう遭遇することはないと思います。






排尿障害に陥ってしまうと一刻を争う、緊急の状態になることもあります。

排尿時の仕草がいつもと違ってつらそうだ、尿に赤くなっている、いつもと違う場所で我慢できずに排尿しているといったことがあるのならば、それらは一つのシグナルですから、病院に診察を受けに行ってください。




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投稿者 ブログ担当スタッフ

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