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スタッフブログ

2014年10月16日 木曜日

新米獣医師のつぶやき-part20-~お腹が緩いのは・・・②~

こんにちは、新米獣医の苅谷です。

自宅で今まで使用していたノートパソコンが不調をきたしてからもうかなり時間が経ちましたが、一昨日ようやく新しいノートパソコンを買いました。

今まで使用していたものはもう6年ほど前のもので、最新のものに買い替えるとその処理速度の速さに少し驚いています。


さて、今回は前回のお話の続きを書いていきます。

前回、下痢の原因の中毒までお話ししていて、今日は消化器の機能不全からお話します。

まず消化器の機能不全ついてです。

これについては以下の3つに大きく分けることができます。





1つめは自分の免疫細胞が自分の腸を敵と間違えて認識して攻撃してしまい、腸が通常の機能(消化・吸収)が行えなくなるものです。

なぜそのように自分を攻撃してしまう原因はわかっていませんが、消化管は病原体と接する機会が多く、免疫細胞が常時活動しているからそのエラーで自分をご認識してるのではないかと私は思います。

2つめは食物の消化を促す酵素が出てこなくなるという状態です。

消化酵素を出す膵臓や肝臓(胆嚢)またはそこから小腸への道に異常があると酵素が出てこなくなり、前回の食物が原因の場合と同じ状態になり、お腹がゆるくなります。

3つめは物理的に食塊が流動性のある状態でしか通りにくくなり、下痢の状態になります。

物理的に腸が圧迫されている状態なのでかなり重篤な状態ですので放置していると腸のその部分が壊死をし、最悪の結果になってしまいます。



次は感染症です。





ここに挙げたものは主な感染症で、犬伝染性肝炎から猫汎白血球減少症までがウイルスによるもの、残りが細菌によるものです。

ウイルスによるものの名前、どこかで見覚えのある名前だな...と思われる方がいらっしゃると思います。





これらは犬・猫のワクチンで予防できる病原体による感染症です。

これらのウイルスは環境中に存在して、その伝染性‐他の子にうつる力が強いものです。

ただし、ワクチンを毎年摂取しているならば、十分な抗体ができていますので問題ないです。

細菌による二つは人でも食中毒で話題になることもある食中毒菌です。

キャンピロバクターはスクリュー状に動く細菌で、お腹の中の環境が整っていない仔犬・仔猫などでは認めることがあります。

クロストリジウムは土壌といたところにいる芽胞菌の一種で、腐敗した動物性の食物を食べるとその中にいるこの菌というよりは出す毒素によりお腹がゆるくなります。

どちらにせよ、人にもうつる可能性のある菌なので便の扱いには少し注意が必要ですね。



最後に寄生虫です。





寄生虫に関しては以前の私のブログで少し顕微鏡写真で少し紹介しています。

お腹の中で寄生虫が増える上で腸の粘膜を傷つけたり、腸からの栄養の吸収を阻害することによりお腹がゆるくなります。

たまにお腹がゆるくなることもなく、便を見たら糸状の虫がいた!?ということもあります。

体と寄生虫の勢力が体に影響を与えない程度のバランスをとっているとこのような状態になります。

いわゆる中学や高校の生物で習った共生の関係の状態ですね。





原因となるもので寄生虫といったものは問診や検便といったものでこれだっ!?と判別できますが・・・

その他のものは問診や症状、血液検査などで推定して治療していかないといけないという難しさがあります。

実際にお腹の中はすぐに直接見ることができない部位だということが難しさを上げていると思います。

内視鏡検査というもので内部の状態を見ることができますが、麻酔をかけなければいけないリスクがあります。

下痢一つとっても治療していくことは難しいですが、その状況に対応できるように頑張っていきます。





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投稿者 ブログ担当スタッフ

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