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鳥の疾病

オカメインコの自咬症


本来なら自由に空を飛ぶはずなのに、ヒトの都合で鳥かごに入れられた愛玩鳥は色んなストレスにさらされます。

ストレスに対する直接的な反応としては、自らの毛引き・自咬が圧倒的に多いです。

本日は、自咬症のオカメインコをご紹介します。


オカメインコのムギちゃん(5歳、雄)は全身の羽根が抜けてきたとのことで来院されました。

下写真の黄色丸で囲んだ部位は脱羽が著しいです。





まずは、疥癬などの外部寄生虫の可能性を考えて、皮膚の掻爬検査をしましたが陰性でした。

加えて真菌培養の検査を実施しましたが、後日結果は陰性でした。

自傷行為としては、毛引きに始まって嘴で届く範囲の皮膚を突っつきます。

場合によっては、嘴で皮膚を裂くケースもあります。

翼の付け根の太い血管を傷つけると思いのほか大出血になり、緊急処置となるケースもあります。

まずは、自作のエリザベスカラーを装着してこれ以上の自傷行為をさせないようにします。

加えて皮膚の炎症を取り除く抗生剤や消炎剤が必要になってきます。



ムギちゃんからすれば、カラーは邪魔なだけの存在です。

むきになって取ろうとします。



当院で装着しているカラーは、自咬症防止のために後ろ向きになって嘴で突っつけないようにしてあります。

鳥にとっては、カラー装着はその個体の性格にもよりますが、拒食になって致命的な結果をたどる場合もあります。

このフリース地のカラーは軽量で、加えて視界が平常時と同様に確保できますので、食事も飲水もストレスなく可能です。

しばらくこのカラーで皮膚の障害を治療していく予定です。



自傷行為の原因は皮膚疾患(感染症に由来する)とストレスです。

ストレスには身体的ストレスと精神的ストレスがあります。

身体的ストレスには飼育環境(温度湿度・照度・騒音など)、食餌のバランス、運動不足、発情などが挙げられます。

精神的ストレスは、個々の家庭環境で異なりますが、飼主への過度の愛情欲求を発端とする分離不安症であったり、同居鳥とのコミュニケーションがうまくできなかったり等などです。

以上のストレスを回避するよう飼主様が体調管理や環境管理して頂くこととなります。

鳥は鳥の思う所があると思いますが、ヒトとのコミュニケーションは犬猫のようにはいかないデリケートな動物ですから要注意ですね。



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投稿者 院長

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