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鳥の疾病

ウズラの卵塞(卵詰まり・Egg binding)

鳥類の雌における繁殖関連疾患に中で、取り分け多いのが卵塞で、卵詰まりとも卵秘とも呼びます。

卵塞は、卵が一定の時間を経過しても膣部や子宮部から産出されない状態を指します。

一般的な鳥では、排卵後24時間以内に産卵が行われます。

そのため腹部に卵の形状が触知されてから24時間以内に産卵されない場合、卵塞と考えるべきです。

卵塞の原因については、前回ボタンインコの卵塞症でコメントしましたので、詳細はこちらをご覧ください。



ウズラのふゆちゃんは、このところ連続して産卵していたのが、産卵しなくなってぐったりしているとのことで来院されました。

明らかにショック状態に陥っています。



肛門周囲(総排泄腔)を触診しますと、卵と思われる硬い塊があります。

ふゆちゃんは、卵塞になっているようです。

卵はすぐ膣部まで降りかかっていますので、圧迫排出法で介助することとしました。















卵の圧迫排出は1,2分で完了しました。

問題はショック状態のふゆちゃんの治療です。

卵塞の原因の一つに低Ca血症による卵管収縮不全が挙げられます。

連続した産卵のため、産卵にCaを多量に消費しての低Ca血症です。

卵による臓器や坐骨神経の圧迫、腹圧をかけた怒責による疼痛もあると思います。

それらが、複合的に合わさってショック症状になっています。

CaやビタミンD、ステロイド剤の投薬と保温に努めていただくこととしました。



ふゆちゃん、早く回復して下さい。


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投稿者 院長

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