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ウサギの疾病

ウサギの毛芽腫(その2)

ウサギの毛芽腫は発生頻度も高く、短期間で大きくなる傾向のある腫瘍です。

以前、この毛芽腫については詳細をコメントしましたので、興味のある方はこちらをクリックして下さい。

毛芽腫は皮膚の色んな箇所に発生します。

しかも周囲の皮膚から独立してキノコの様に出現するので、個人的に愛着のある腫瘍です。

毛芽腫は良性腫瘍なんですが、場所によっては床面はじめとした飼育環境との干渉で、ちぎれたり出血を繰り返すので外科的に切除することをお勧めしています。

今回ご紹介させて頂きますのは、うさこちゃん(5歳、雌)です。



右胸側面に親指位のできものがあるとのことで来院されました(下写真黄色丸)。

見た目も毛芽腫、そのものなんですが細胞診して確認した後、外科的切除を実施することとなりました。





ガスマスクをかけて全身麻酔をします。



患部を綺麗に消毒します。





メスを入れた後は、腫瘍に栄養を送る栄養血管を電気メスで凝固させて離断します。







摘出した腫瘍です。



腫瘍をスタンプ染色しました。

下写真の真ん中に存在している紫に染まった細胞群が毛芽腫細胞です。



ウサギ以外の動物ではこの毛芽腫は悪性腫瘍の仲間に属しています。

この毛芽腫は基底細胞腫とも呼ばれています。

ただこの腫瘍の起源が表皮の基底細胞ではなく、発生初期の毛芽に近いとのことで現在では毛芽腫と呼ぶことの方が多いようです。

うさこちゃんの麻酔の覚醒も速やかでスムーズに手術は完了しました。



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投稿者 院長

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