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ヘビの疾病

2012年7月14日 土曜日

ヘビダニの感染症

ヘビにダニの感染は一般的に多いです。

特にこの季節は犬のみならず、他のエキゾチックアニマルにおいてもダニの感染は多いのですが、今回はヘビダニ感染症について説明します。

ボールパイソンのキャサリンちゃんは皮膚病が気になり来院されました。



よくよく体表部を拝見しますと



ダニが食い付いているのがお分かりになりますか?

黄色の丸で囲んだところがヘビダニが食い付いているところです。





ボールパイソンはコントラストのはっきりした体表部の模様をしていますので、よくよく見ないとこのヘビダニは見逃してしまいますね。

口器を傷つけないようにして、慎重に皮膚から剥がします。






加えて他の皮膚にもヘビダニが食い付いていました。

黄色の丸内がヘビダニが吸血しているところです。





ダニの脚が見えると思います。

鱗と鱗の間にヘビダニは口器を滑り込ませしっかりと吸血をします。

成ダニは卵をケージ内に産み落として、卵から成ダニになるのに10~30日かかります。

ヘビダニは多数寄生でヘビに貧血を起こさせるだけでなく、敗血症の原因となるAeromonas hydrophila という細菌を機械的に媒介することが知られています。

哺乳類ではダニ駆除にはフロントライン等が知られていますが、残念ながらヘビには溶剤であるアルコールが危険で死亡するケースもあります。

イベルメクチンの内服で駆除します。

あるいは 「ダニ。 ゼッタイ。」 というヘビダニ駆除薬が市販されています。

この市販薬は私は使用経験がありませんが、結構評判が良いようです(名前がインパクトがありますね)。



今回のヘビダニ感染とはおそらく別件だと思われますが、皮膚病も何ヶ所か認められます。





抗生剤の内服を自宅で実施して頂き、経過を観察することとしました。





抗生剤を飲ませた後にキャサリンちゃんはまずそうな仕草をしていました。

皮膚病、早く治るといいですね。




 ヘビダニの感染を初めてご覧になった方は
 

 
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投稿者 院長

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