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その他特殊動物の疾病(リスザルなど)

2011年11月26日 土曜日

リスザルの歯石除去

リスザルは、オマキザル科の中では最小種のペットとしても有名なサルです。
別名"コモンリスザル"とも呼ばれています。
体色は黄色~黄褐色をしており、耳・顔・のど~胸にかけて白く、口のまわりが黒いことが特徴です。
当院では基本的にサルは診察しません。
サルの種類によっては、病院から逃亡した場合、ショッピングモール内に開業しておりますので大変な騒ぎになるのは明らかです。
サルは特に口腔内はいろんなヒトに感染性を持つ怖いウィルス・細菌を持っています。
犬猫の比ではありません。
また犬のようにしつけが出来ている個体は皆無に近く、保定は極めて困難です。
詳しい診察・治療ができない以上、残念ながらサルの診察はお断りしています。

今回、ご紹介するのはそんなサルの中でも比較的おとなしいリスザル君です。
口の中が痛いようで食欲がないとのことで来院されました。





口の中を見てみるとしっかりと歯石がついています!
歯茎も真っ赤にはれて一部は出血が認められました。




しっかりと全身麻酔をして超音波スケーラーで歯石を取ってあげたかったのですが、サル科の全身麻酔は経験がなく、リスザル君の性格も穏やかであったので、マニュアルでスケーラーで歯石を取ることとしました。










犬や猫の歯石予防のためデンタルケアを飼い主様にお伝えする機会は多いのですが、はたしてサルに対してデンタルケアは可能なのか不明です。
しかし、歯の手入れをしなければ残念ながら今回のようにびっしりと鎧のごとく歯に歯石がこびりつく結果となります。
もしこの歯石がついた歯で噛まれたらちょっと怖いですね。

最近、当院では高齢で全身麻酔があぶなくてかけられない犬・猫に歯石除去のためLEBAⅢというスプレー様式の薬をお出しすることが多いです。
口腔内にスプレーするだけで、1~2カ月継続すると歯石に亀裂が生じて歯石が取れてしまうという便利なものです。
サルにもこのスプレーは有用かもしれません。
動物種を問わず、日常的なデンタルケアは忘れずに実施していただきたく思います。


投稿者 もねペットクリニック

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