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※このページでは、セキセイインコ・オカメインコについて紹介しています。

ウサギの飼い方・健康管理の紹介

鳥の飼い方・健康管理の紹介

症例と治療例一覧
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HPをご覧のみなさまへ

全国から電話でのお問い合わせがありますが、当院では「電話・FAX」での「飼育相談・診療相談(遠隔治療)」は行っておりません。

※診察対象のお問合せ、初診での受付内容(受付時間・持込方法など)、獣医師の不在確認、手術の予約、他の病院からの紹介状による相談は、診察時間内にお願いいたします。

分類学

主にペットとして一般的に飼育されているのは、オウム目オウム科オカメ属オカメインコ、サザナミインコ属サザナミインコ、セキセイインコ属セキセイインコ、ボタンインコ属ボタンインコ・コザクラインコ、ルリハインコ属マメルリハ、スズメ目キンパラ属ブンチョウ、カナリア属カナリア、がいます。

当院で診察が多い「セキセイインコ」は、オーストラリアの乾燥地帯に生息しています。
「オウム目」の鳥は全世界の温暖な地域や亜熱帯地域に分布しています。

特徴

鳥は、空を飛ぶ為に体重を軽くするため肺の先に気嚢(9個の空気袋)があり、骨は含気骨(骨の中に空気が入っている)ため体重は軽いです。
羽根は飛ぶことと体温維持にあり、目は暗い場所は苦手ですが明るい場所では色を認識できます。
また、鳴管があることで声まねなど人と会話できる鳥もいます。
消化器官には、エサを貯めておく「そ嚢」消化する「腺胃」「筋胃」があります。
おしりには、クロアカ(総排泄腔)があり、そこから尿・便・卵を排出します。
足の指は前 2本・後ろ 2本あり、うまく木に止まったり物がつかみやすい形になっています。

主に診察が多い「セキセイインコ」「オカメインコ」は、大小様々な群れをつくり、巣は樹洞を利用しています。

寒さには弱いため、
20 ~ 28℃程度の温度環境を好みます。(ヒナ・幼鳥、老鳥は、28 ~ 32℃程度)

※温帯地域に生息する「ボタンインコ」「コザクラインコ」では、
湿度を50 ~ 60%目安に調節してください。

セキセイインコの寿命は 8年から 18年ほど。
オカメインコの寿命は 13年から 18年ほどです。
発情は周年の為、タイミングが合えば繁殖しやすく「セキセイインコ」は、繁殖回数は 3 ~ 4回
「オカメインコ」は 1 ~2回程です。

[ セキセイインコの整理科学的数値 ]
平均体重35~60g
体温41.0~43.0℃
平均寿命8~18才
発情周期年中(飼育下)

[ オカメインコの整理科学的数値 ]
平均体重80~110g
体温41.0~43.0℃
平均寿命13~18才
発情周期年中(飼育下)

一般的な飼育環境

鳥はとても環境の変化に敏感です。

大きな振動や騒音のなく、寒暖差のない場所を選んでケージを設置してください。
ストレスを解消するためにも、放鳥できる環境を設けることも必要です。

飼育ケージ

ベビーの場合の飼育ケージは、プラスチックケース(昆虫・魚用のケース)がオススメです。
大きさは 30 × 30 × 40cmほどのケースに、床面の外側にパネルヒーターなど保温ヒーターを敷いて、その上に隠れ家を置いて保温をしてください。

幼少期 ~ 大人の場合の飼育ケージは、セキセイインコといった小型のインコなら、底の面積が 35cm以上、高さ 40cm以上のあるものが理想です。
前面が開くタイプが使いやすいです。
オカメインコなどの中型インコについては、底の面積が 45cm以上、高さ 50cm以上あるものが理想です。
前面が開くタイプか天井が開くようになったタイプが使いやすいです。

ケージ環境

●床材
トイレ(しつけ)ができないので、新聞紙、紙をひいて尿・便が染み込むようにしておくと掃除がしやすいです。
 

●エサ入れ、水入れ
市販用の鳥用エサ入れ、水入れを使用。

 ・深いエサ入れでは大量にエサを入れないと食べにくく、腐敗するおそれもあるので浅いエサ入れで、エサが飛び散らないようにカバー付きがおすすめです。

 ・水入れは衛生的なことも考慮し、外掛け式給水器がおすすめです。


●菜挿し
中・小型インコであれば、水を入れて青菜をさしておける菜挿しが保てるのでおすすめです。

●トイレ
トイレ(しつけ)はできません。
ケージの外に向かってする場合もあるので、壁や物などは事前に対策しておくのもひとつです。


●ボレー粉、塩土入れ
エサ入れとは分けて小ぶりの容器を用意します。
食べやすいように浅い容器やトレーがおすすめです。


●バードバス
ゲージ内が狭くなるので使用する時のみ設置してください。
市販のものであれば外付のものがありますが、皿でも代用できます。


●とまり木
止まり木が鳥の趾に対して細すぎず、太すぎないものを用意してください。

※止まり木に対して鳥の趾が「 2/3 程度」つかまっている木が理想です。

握力が弱い場合は、木を平らにして止まりやすいように工夫してください。
遊び用の木と休憩用の木と 2本あると鳥が使い分けして遊ぶ事が出来ます。


●おもちゃ
1日のほとんどをケージの中で過ごすので、インコが遊べるようなおもちゃを与えます。
コザクラ・ボタンは毛引き症になりやすい鳥種なので、音がなるものや動かして遊ぶもの、壊して遊ぶものなど、鳥用として販売されているものを選んでください。

※おもちゃ(特に鏡)は発情を促す場合もある為、吐き戻しなど発情行為が止まらない場合は外してください。


●巣箱
基本的には必要ありません。
しかし繁殖する場合は設置してください。


●その他
温度対策として、冬場は「ひよこ電球」やパネルヒーターを用意します。

※コードをかじったり、火傷しないような工夫をすると良いでしょう。

温・湿度計があると健康管理に役立ちます。
夜はケージにかける「カバー」や「爪がひかからないような布」を用意した方が良いです。

食事について

インコの種類、ステージにあったものを用意してください。
健康な成鳥は、体重の 10%が一日の適正給餌量といわれています。

 

●ペレット(人工飼料)を主食にする場合
鳥用ペレットは鳥の必要栄養量を考えて作られた完全栄養食です。
そのため、副食は必要ありません。


●シード(種混合餌)を主食にする場合
ヒエ、アワ、キビ、カナリーシードの 4種混合が一般的です。
シードは殻つきを用意します。(むき餌は栄養価が低いので、殻がむけない鳥のみ使用)


●ボレー粉、カトルボーン
ミネラル、カルシウムを補給するため、カトルボーン(イカの甲)か粉にしたボレー粉を用意します。

●塩土、ミネラルブロック
塩、赤土、ボレー粉を混ぜた塩土か、人工飼料で塩分やミネラル成分が添加されているミネラルブロックを用意します。

●青菜
ビタミンAを効果的に摂取させるためには、新鮮な青菜を日替わりで少量用意してください。
小松菜、チンゲンサイ、豆苗などもあります。
(ホウレンソウは有害とされているので与えてはいけません。)


●おやつ
市販のお菓子タイプシード、アワ穂、ドライフルーツ、果物(水分・糖分が多いものは控える)、野草(ハコベ、ナズナ、クローバー)など農薬や防虫剤がついてないものを与えましょう。

健康管理及び・治療の紹介

当院では、鳥の健康診断として、
 ・全身状態を確認する為の「視診」
 ・メガバクテリアなど感染症チェックの為「便検査」
を主に行っています。

当院で治療件数が多い症状・疾患は、
 ・卵秘(卵塞、卵詰まり)
 ・卵管脱
 ・骨折
 ・そ嚢炎
 ・自傷行為による創傷
 ・メガバクテリア感染症

です。

※詳しくは症例と治療例の一覧をご覧ください。